累計750社を海外へ導いた”Amazon特化”の羅針盤 – 株式会社コンパスポイント・岡田昇氏インタビュー

日本の国内市場が縮小していく中、「越境EC」を通じた海外進出は、多くの中小企業・メーカーにとって急務の課題となっています。しかし、「何から始めればいいかわからない」「言葉の壁や物流、税務が不安」と二の足を踏む経営者も少なくありません。

本記事では、Amazon Global Selling領域の公式サービスプロバイダー(Amazon SPN)として、累計750社以上の海外進出を支援してきた株式会社コンパスポイントに注目します。

代表取締役兼CEOである岡田昇氏への独自インタビューを通じ、公式サイトには載っていない創業時のどん底エピソードや、Amazon海外展開におけるリアルな成功事例、そして「AI×Amazon」を見据えた今後のビジョンまで、一次情報を余すところなくお届けします。この記事を読めば、自社製品を世界へ届けるための「実践的な一歩」が見えてくるはずです。

会社概要

会社名: 株式会社コンパスポイント(Compass Point Inc.)
公式サイト:https://compass-point-world.co.jp/
代表者: 代表取締役兼CEO 岡田 昇
設立: 2015年5月
事業内容: 全世界Amazon進出・越境ECに伴うアカウント運用代行、広告運用、コンサルティング、多言語カスタマー対応、各種コンテンツ作成など

この度、出島を運営されているResorz様より、『Digima〜出島〜掲載評価 No.1』として表彰頂きました。『Digima~出島~』にて、登録された4400社以上の支援企業の中で、支援を受ける側の企業様からの最も高い評価を頂いての受賞となりました。

創業ストーリー

なぜこの事業を始めたのか

岡田氏が「海外×Amazon」というビジネスモデルに着目したのは、前職であるコンサルティング会社や商社で海外に赴いていた時の経験が原体験となっています。

当時、現地で「日本の製品が欲しい」という強いニーズを聞いていたものの、実際に売られているのは他国の人々が作った”日本風”の商品ばかりで、本物の日本の良い商品が届いていないという課題を痛感しました。

「商社が対応しきれないような製品でも、Amazonというプラットフォームを使えば気軽に海外へ出てもらえるのではないか」そう考えたことが、コンパスポイント創業の決定的なきっかけでした。

創業時の苦労と最大の失敗

2013年に個人で活動を開始し、大手ベビー用品メーカーなどとの取引を機に2015年に法人化を果たしました。

しかし、10年以上前の当時は「越境EC」や「Amazon海外販売」という概念自体が世間に浸透しておらず、「そんな手法があるんですよ」とポテンシャルを啓蒙していくところからのスタートでした。

さらに創業初期には、最大の失敗とも言える大きな試練を経験しています。物流会社との間で契約書をしっかりと巻かずに業務を任せてしまった結果、半年以上も遅延を隠蔽され、一気に数千万円規模の負債を背負うことになりました。

この強烈な原体験から、現在ではリーガル面に加えて、海外展開で必須となる現地の規制や税務などの対応も徹底し、強固なリスクマネジメント体制を築き上げてきました。

事業の特徴

越境ECやAmazon代行を行う会社が増加する中、コンパスポイントが多くの企業から選ばれるのには明確な理由があります。

圧倒的な専門性と実績(競合との違い)

Amazon SPN(サービスプロバイダーネットワーク)に登録されており、これまでに累計750社、世界数十カ国への展開を支援しています。

最大の特徴は「Amazon以外のプラットフォームは一切やらない」という潔いスタンスです。これにより、領域を侵食し合わない国内外550社以上もの強力なパートナー企業(物流、税務、インフルエンサーなど)と強固なネットワークを構築しており、世界中のあらゆるトラブルやニーズに対応できる体制を持っています。

強みと信頼性

岡田社長自身が、中小機構、JETRO、JICA、銀行などの公的機関でアドバイザーや専門家を務めており、「変なことは絶対にできない」という圧倒的な信頼感(E-E-A-T)が担保されています。実際、他社の支援でトラブルになり、駆け込み寺のようにコンパスポイントへ助けを求めるケースも後を絶ちません。

提供価値(クライアントへの寄り添い)

「ECはやってみないと分からない」という前提のもと、序盤は固定費を抑え、売上が伸びてから利益をシェアするという、企業が「スモールスタートで挑戦しやすい」料金体系を設計しています。また、24時間365日体制でシフトを組み、顧客対応や不測のトラブルに即座に対応できる盤石のサポートを提供しています。

インタビューQ&A

独自インタビューから、岡田社長の生の声をお届けします。

Q. 越境EC・Amazon支援業界において、クライアントが最も誤解していることは何でしょうか?

A. これまで卸や商社を使って商品を販売してきたメーカー様に多いのですが、我々を「代わりに商品を売ってくれる販売主」だと勘違いされてしまうことです。我々はあくまで支援の立場であり、販売主はメーカー様ご自身です。自分たちが主体となって動くという自覚を持っていただくため、最初にお互いの認識がズレないようしっかりとお話ししています。

Q. 支援企業の中で「ここまで伸びるとは思わなかった」という驚きの成功事例はありますか?

A. アメリカのAmazonに出品したあるB2B向けの商材ですね。「一般の人は買わないだろう」と我々のマーケティング専門メンバーすら思っていたのですが、実際に出品してみると月商1000万円近くまで売れました。専門家の目から見ても売れないと思ったものが売れてしまう。だからこそ、限られた予算(年間400〜500万円程度)でテストマーケティングができるECの強みは大きいです。

Q. 模倣品被害などの越境EC特有のリスクには、どのように対応されていますか?

A. 特に中国企業などが、悪気なく売れ筋キーワードを無断使用してくるケースが多々あります。我々はAmazonのブランド登録を活用し、商標権を侵害している商品を徹底的に申請して排除する対応をかなりの数こなしています。これをやるだけで、売上は劇的に回復します。

Q. 現在、社長として一番頭を悩ませている経営課題は何ですか?

A. AIの波が来ている中で、案件の問い合わせが増えていることです。単純に人を増やして対応するのではなく、AIで代替できる部分を見極めながら、どうバランスを取って案件をさばいていくかが今の難しい課題ですね。また、ありがたいことに「岡田さんにお願いしたい」という指名も多いのですが、属人化を脱却して「コンパスポイントという組織」としてスケールさせる仕組みづくりも進めています。

経営者の価値観

岡田社長が経営において最も大切にしているのは、「やりきれると思って諦めずにやり続ければ、絶対に成功する」という信念です。過去に数千万円の負債を抱えたときも、「今はそういうタイミングだ」と受け入れ、立ち止まらずに前に進み続けました。

仕事に対しては「圧倒的に楽しいもの」と語気を強めます。一番嬉しい瞬間を尋ねると、「売上が上がったときよりも、自社の社員がクライアントやAmazonの担当者から褒められたとき」と笑顔で語りました。事実、コンパスポイントの社員の優秀さが評価され、Amazon本体から引き抜きの声がかかったこともあるそうです。

今後のビジョン

今から5年後、コンパスポイントは「Amazonといえば昔からいるベテラン企業」というポジションに加え、「Amazon×AIの会社」へと進化していく青写真を描いています。売上規模は現在の10倍を目指しつつ、従業員数は45〜50名程度に抑え、そこに「AI従業員」を10名ほど加えたスマートな組織を目指しています。

また、新しい挑戦として、中国などの海外大手上場メーカーが日本市場(Amazon Japan等)へ進出する際のサポート事業も急速に拡大しており、来年以降の大きな柱になると予測しています。さらに、経営者同士の対話から生まれるビジネスマッチングの機能も強化し、EC支援の枠を超えた付加価値の提供(全体の売上の3割程度)を目指しています。

読者へのメッセージ

「気軽に海外へ出てほしい」

これから海外進出や越境ECを検討している中小企業の経営者様へ、岡田社長からのメッセージです。

「販売開始前にどれだけ机上のデータを重ねても、本当に売れるかどうかはやってみないと分かりません。現在、国内のマーケットが縮小していく中で、海外展開に一切の経営資源を配分しないのは非常にリスクが高い戦略です。海外進出のハードルは、適切なパートナーさえ見つければ決して高くありません。体力が残っているうちに、ぜひ『海外への販路』を一つの選択肢として持っていただきたいです。そしてトップの経営者は、ある程度の権限を若い世代に委譲して、挑戦させてあげてほしいですね」

まとめ

この記事のポイント

  • コンパスポイントは「Amazon特化×550社以上のパートナー網」で世界展開をワンストップ支援。
  • JETROや中小機構などの公的機関アドバイザーも務める確かな信頼性と実績。
  • 多額の初期投資やリスクを負わず、月額の固定費を抑えた「スモールスタート」での挑戦が可能。
  • 「諦めずにやり切る」経営哲学と、AIを活用した少数精鋭の組織づくり。

どんな企業におすすめか

  • 海外進出したいが、言語・物流・税務の壁で足踏みしているメーカー企業
  • 過去に別の代行会社に依頼したが、成果が出なかった・トラブルになった企業
  • 実店舗や展示会での手応えを、実際のグローバルな売上(越境EC)に直結させたい企業

国内市場のみに依存せず、世界へ挑む決意がある企業にとって、株式会社コンパスポイントは最も心強く、確実な道筋を照らしてくれる「羅針盤」となるはずです。

ここまで記事を読んでいただき、ありがとうございました。

経営者のストーリーには、会社のホームページや営業資料だけでは伝わらない
「なぜこの事業を始めたのか」という想いがあります。

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  • 経営者の価値観
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などをお聞きし、記事として公開しています。

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インタビューはオンラインで60分ほど。現在はプロジェクトのため参加費は無料です。

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