AI時代になぜ「モテる人事」が必要なのか?オンナチュラル株式会社代表・山田哲平に聞く、地方・中小企業の組織改善戦略

この記事でわかること

  •  オンナチュラル株式会社が提唱する「モテる人事」とは何か
  •  一般的な人事コンサルや採用代行(RPO)との決定的な違い
  •  地方中小企業が「人事力」で劇的に変わる理由 ・AI時代において、人事として絶対に残り続ける「人の価値」

なぜこの企業に注目すべきか

 地方企業の採用難や定着率の低下が叫ばれる昨今。「人事が機能していない」「採用のノウハウがない」と悩む経営者は少なくありません。

そんな中、福岡を拠点に「モテる人事プロデュース」という独自のアプローチで地方中小企業の人事・組織改善を支援しているのが、オンナチュラル株式会社です。

この記事では、同社の代表取締役である山田哲平氏へのインタビューを通じて、既存の人事コンサルや採用代行とは一線を画す「徹底的な伴走支援」の裏側に迫ります。

自社の人事力に課題を感じている経営者や人事担当者にとって、組織を根本から変えるためのヒントが詰まった必読のコンテンツです。

会社概要

会社名:オンナチュラル株式会社
公式サイト:https://onnatural.co.jp/
代表者:代表取締役 山田哲平
設立:2024年2月1日
事業内容:人材・組織開発、ブランディング支援、マーケティング支援、AI活用支援

創業ストーリー

リクルートでの挫折と学び。「目の前の人に向き合う力」の原点

山田氏キャリアの原点は、新卒で入社した株式会社リクルートにあります。 配属されたスーモカウンターでの接客業務では、入社当初は全く結果が出ず、上司が横にいないと接客させてもらえないという苦しい時期を経験しました。

しかし、そこで学んだのが「お客様に単に物件を紹介するのではなく、その人の叶えたい暮らしや未来を実現するための提案をする」という姿勢でした。 目の前の人に興味を持ち、本気で向き合う。

このスタンスは、後に異動した営業部門でも活かされ、泥臭く顧客に寄り添うことで前任のトップ営業マンの倍の数字を叩き出すほどの成果へと繋がりました。 この経験が、現在の「人事伴走支援」の源流となっています。

病気を機にUターン。手探りで立ち上げた「モテる人事」の土台

社会人2年目に経験した目の病気で休職機関を経験したこときっかけに、「いつか起業する」という夢に現実的に向き合い、2021年に地元・福岡へUターンを決断します。 転職先の40名規模のベンチャー企業では、未経験から人事部を立ち上げることに。

最初は採用基準も評価基準もない手探りの状態でしたが、リクルート時代に培った「目の前の人が良くなるために一生懸命聞く」というスタイルで面接を行った結果、新卒の学生から「山田さんの面接で入社を決めた」「この人がいるから頑張れる」と言われるようになります。

採用・定着・育成の仕組みを一から構築し、組織は250名規模へと急成長を遂げました。

その後、より自分の理想とする人事の形を追求するために独立。 「地方中小企業にモテる人事を増やす」というミッションのもと、2024年2月にオンナチュラル株式会社を設立しました。

事業の特徴

オンナチュラル株式会社の最大の特徴は、「人・組織・仕組みの成長」を事業発展の三本柱と捉え、現場で自走できる人事を育てる「伴走型支援」です。

1. パッケージ化しない、圧倒的な「伴走力」と「距離感」

既存の人事コンサルの多くがパッケージ化された戦略やノウハウを提供するのに対し、オンナチュラルは企業のフェーズや社風に合わせた柔軟な支援を行います。

特に重視しているのが「相談しやすい距離感」です。立派な戦略を描いても、現場の人事担当者が「こんな初歩的なことを聞いたら怒られるかも」と萎縮してしまっては現場は動きません。

親しみやすい距離感で共に動くことを強みとしています。

2. 採用代行(RPO)ではなく「自走する人事」の育成

採用業務を巻き取るだけの代行サービスは、一時的な人数補填にはなっても社内にノウハウが蓄積されません。

同社は、人事担当者自身が求人票を書き、候補者を口説けるようになることを目指し、最終的には「コンサルが不要になる状態」をゴールに設定しています。

3. 人事・マーケティング・AIの三位一体

組織を動かす「人事支援」に加え、企業の魅力を言語化して届ける「マーケティング支援」、そして人が本来の価値を発揮するための「AI活用支援」を組み合わせています。

難解なITツールを押し付けるのではなく、地方の従業員が直感的に業務を効率化できるレベルでのAI活用を推進しています。

インタビューQ&A

Q. 「モテる人事プロデュース」という独自のキャッチコピーは、どのようにして生まれたのでしょうか?

A. 自分の強みが「人が集まる魅力的な人事=モテる人事」を作ることだと気づいたからです。

独立当初は、自分のたたき上げで磨いた人事スキルが外部に求められているとは思っていませんでした。 しかし、企業のご支援をする中で、私が現場で培ってきたスキルや意識には汎用性があることに気づいたのです。

ベンチャー企業で人事をしていた頃、新卒の学生たちから「山田さんがいるから入社を決めました」「山田さんのおかげで頑張れます」と次々に言われました。

振り返ってみると、当時の私は人事としてある意味「めちゃくちゃモテていた」んです。会社の入り口であり、組織のど真ん中にいる人事担当者が魅力的であれば、自然と人が集まり、組織は良くなります。

だからこそ、人事部が育っていない地方中小企業にこのスキルを装着し、人事が輝く状態を作りたい。そんな思いから名付けました。

Q. 御社の支援に向いている企業、逆に向いていない企業はどのような特徴がありますか?

A. 「人事部がない・機能していない企業」に向いており、「人を大切にしない企業」には向いていません。

最も向いているのは、総務や経理担当が片手間に採用をやっている企業や、社長から「採用をやって」と言われたものの、何から手をつけていいか分からないと悩んでいる企業です。

製造業など、歴史があって今まで人事に力を入れてこなかった業界ほどフィットしやすいですね。

逆に向いていないのは、経営陣が「従業員の成長=組織の成長」という発想を持っていない会社です。

例えば、若手社員が仕事でもがいて泣いている時に「泣くなんてありえない」と切り捨てるような、人の感情や泥臭い成長プロセスに寄り添えない会社とは、価値観が合わないためご支援は難しいです。

Q. 地方の中小企業が「人事力」で変わると確信しているのはなぜですか?

A. 「地方だから人が来ない」というのは誤解だと、実体験から知っているからです。

前職で人事を立ち上げた際、地方(長崎・佐賀)の企業にも関わらず、年間で1000名ものエントリーが集まるという衝撃的な経験をしました。

地方だから人が来ないのではなく、単純に魅力の見せ方や表現の仕方が足りていないだけなのです。

現場の人が生き生きと働き、魅力的な人事が育てば、必ず人は集まります。「地方だから」という諦めはもったいない。人の力が適切に発揮されれば、地方企業はもっと強く、魅力的になれると確信しています。

Q. AIやテクノロジーが進化する中で、人事領域において「人」の仕事として残り続けるものは何だとお考えですか?

A. 体温を感じるコミュニケーションや、人間の「未完成さ」です。

人との関わりや体温は絶対にAIには代替できません。 AI面接が普及しても、「このAIがいるからこの会社で働きたい」と思う人はいないでしょう。

人間だからこそ、面談中に共感して気持ちが動いたり、雑談から話が広がったりする。 AIが完璧になればなるほど、人間の未完成さや人間味こそが逆に価値になります。

だからこそ、人事はどれだけAIが普及しても、間違いなく人間がやるべき最重要のポジションなのです。

経営者の価値観

山田氏が経営において最も大切にしているのは「現場の1人に本気で向き合うこと」です。

どんなに立派な経営戦略や事業戦略を掲げても、実際に動くのは現場の人事担当者です。担当人事の育成や感情の動きにフォーカスしなければ、戦略は絵に描いた餅になってしまいます。

また、数字やKPI(採用人数など)に過度に依存するのではなく、「そもそもなぜその人数を採用したいのか?」「入社後にどう活躍してほしいのか?」という本質的な問いを常にクライアント様に投げかけます。

従業員がもがき、必死になって成長していくプロセスに伴走することに、強いやりがいと価値を見出しています。

今後のビジョン

オンナチュラル株式会社が目指す究極の未来は、「人事コンサルがいらなくなる世界」です。

世の中の人事担当者が自走し、誰もが「モテる人事」として輝くようになれば、求職者はどの会社を選ぶか迷うほど魅力的な選択肢に溢れるはずです。

中長期的には、自身のメソッドと独自のオリジナリティを持ったプロフェッショナルなメンバーを5〜10名規模に増やし、日本全国の地方企業を網羅できる強固な「人事支援の専門家コミュニティ」を作ることを目指しています。

地方企業の人事力が底上げされることが、真の地方創生に繋がると確信しています。

読者へのメッセージ

人事は組織を変えるための最重要ポジションです。人が大事だという価値観をお持ちの経営者であれば、確実に人事部を強化すべきです。

そしてそれは、外部のプロに丸投げするのではなく、自社の人事担当者が自ら考え、動けるようになることをゴールに据えてください。

そのための最適な伴走支援を、私たちは全力で提供します。

まとめ

この記事のポイント

 オンナチュラル株式会社は、単なる業務代行やパッケージ化されたコンサルティングではなく、現場の人事担当者に徹底的に寄り添い「自走するモテる人事」へと育成する独自の伴走支援を行っています。

代表の山田氏の原体験から生まれたこのアプローチは、採用難に悩む地方中小企業にとって、本質的な組織改善の糸口となるでしょう。

こんな企業におすすめ

  • 専任の人事担当者がおらず、採用や組織づくりに限界を感じている企業
  • 採用代行(RPO)を利用しているが、社内にノウハウが蓄積されず不安を感じている企業
  • 「従業員の成長=組織の成長」と捉え、本気で会社を変えたいと願う経営者

ここまで記事を読んでいただき、ありがとうございました。

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