若者とビジネスの力で社会を変える。株式会社AILLTY・COO堀尾亮太氏に聞く、持続可能な事業モデルと「失敗から学んだ組織論」

この記事でわかること
- 株式会社AILLTY(アイルティ)の独自のビジネスモデルと強み(大学生組織 ・独自のYouTubeチャンネル )
- CEO田中愛子氏とCOO堀尾亮太氏の出会いと、二人三脚での経営ストーリー
- 過去の失敗体験から導き出された、強固な組織を作るためのコミュニケーション術
- エネルギー、介護、マーケティングの各事業を通じた、100億円企業への成長ビジョン
- AILLTYという社名に込められた本当の意味
なぜこの企業に注目すべきか
「若者とビジネスの力で、夢を形にする 」という理念を掲げ、法人向けの電力削減(エネルギー事業)や、企業へのマーケティング・営業支援を展開する株式会社AILLTY(アイルティ)。
同社は単なる営業代行会社やエネルギーコンサルティング会社ではありません。
全国の現役大学生を巻き込んだ独自の組織の構築、ブルーカラー業界(建築・介護など)に特化したYouTubeメディア「現場メシ」の運営、さらに介護施設をM&AしAIやロボット技術を導入する実証実験など、社会課題の最前線で次々とイノベーションを起こしています。
本記事では、これまでWEBメディアに露出する機会が少なかった取締役COOの堀尾亮太氏に独自インタビューを実施。
一般的な会社紹介やプレスリリースでは語られない、創業初期の生々しい苦労や、組織マネジメントの葛藤、そして「若者とビジネスの力で、夢を形にする」というパーパスの裏側にある熱い想いを、一次情報としてお届けします。
事業成長のヒントを探している経営者やビジネスパーソン必見の内容です。
会社概要
会社名:株式会社AILLTY(アイルティ)
公式サイト:https://aillty.jp/
代表者:代表取締役CEO 田中 愛子(中村 愛子) / 取締役COO 堀尾 亮太
設立年月日:2015年10月5日
オフィス:大阪府大阪市北区(本社)、東京都渋谷区
グループ従業員数:75名(業務委託を含む)
事業内容:「人材を生み、現場で価値化し、インフラとして実装する会社」
人材事業
・現場ネクスト(建設・介護特化人材)
・学生支援
現場のミカタ事業
・採用支援
・デジタルプロモーション
・現場DX
インフラ事業
・介護
・エネルギー
・経営最適化
創業ストーリー
「誰とバスに乗り、どこへ向かうか」 即断で決めたCEO田中氏との起業
堀尾氏とCEOである田中愛子氏との出会いは、あるビジネスコミュニティでした。知人を介して引き合わされた二人は、初めて会った時から意気投合し、なんと2回目に会った時には共に会社を立ち上げることを即決したといいます。
堀尾氏が事業を推進する上で最も大切にしているのは「誰とやるか」。「バスの運転手がCEOだとしたら、一緒にそのバスを運転しながら『どこ(目的地)へ向かうか』が事業選びです。
だからこそ、誰と一緒にやるかを中心に見据えていました」と堀尾氏は語ります。
創業時の苦労:コミュニケーション不足による役員の離脱
順調な滑り出しに見えたものの、新規事業を立ち上げるフェーズでは大きな試練に直面しました。
当時、田中氏と堀尾氏の他にもう一人の役員がいましたが、オンライン中心の業務進行が仇となり、コミュニケーションのすれ違いが発生。結果として、期待していた役割と異なる方向へ進んでしまい、その役員はチームを離脱することになりました。
「あの時は本当にコミュニケーションが希薄になっていました。オンラインの手軽さに甘え、膝を突き合わせて話し合う時間を十分に取れていなかった。これが原因で一つの事業が大きく失敗しかけたのです」と堀尾氏は振り返ります。
この強烈な原体験から、現在AILLTYでは、朝礼・夕礼の徹底や、月に2回は必ず対面で膝を突き合わせて話し合うなど、オフラインでのコミュニケーションを何よりも重視する組織文化が根付いています。

事業の特徴
AILLTYの事業の最大の特徴は、同業他社には真似できない「2つの圧倒的な強み」にあります。
1. 大学生を中心とした熱狂的な組織体制
現在、全国で約40名の学生が長期有償インターンという形でAILLTYの事業に参画しています。
単なるアルバイトではなく、経理、新規事業立ち上げ、社内システム構築、AI導入、SNS運用まで、あらゆる経営課題を学生が実戦で担います。 彼らの強みは「圧倒的な吸収力と熱量」。
「ここで成果を出して希望のキャリアを掴む」また「ここの経験を武器に理想の人生を歩む」という本気度が、社会人以上の突破力を生み出します。実際に、大企業の社長に対して学生自らが提案資料を作成し、プレゼンを通して案件を受注するケースも珍しくありません。
2. 不動産業界35年のCEOが培った「国を超えた太いパイプ 」
公式サイトにも記載されている「国を超えた太いパイプ 」。これは、CEOの田中氏が不動産業界で35年以上にわたり培ってきた、リアルな人脈の賜物です。
トップ大学ファンドの運用や、著名な起業家の不動産案件を扱う中で、深い信頼関係を構築。スピード感と先進性を持つ中国のビジネスリーダーたちとのネットワークが、AILLTYの様々な新規事業に派生し、強力な競合優位性となっています。

インタビューQ&A
Q. CEOの田中さんとは現在、どのように経営の役割分担をされていますか?
A. CEOの田中は、資金調達や財務といった「お金」の部分と、外部の重要人物とのアライアンスなど「外との握り」に特化しています。
一方で私(COO 堀尾)は、新規事業の推進や、既存事業の組織体制づくり、いわゆる「ボトムアップ」と「トップダウン」の仕組み化を担当しています。それぞれが最も得意とする領域に責任を持つことで、スピーディな経営を実現しています。
Q. 大学生を中心とした組織づくりで、AILLTYならではのユニークな取り組みはありますか?
A. 私たちは学生を「人材紹介」でマネタイズする気は一切ありません。
あくまで自社の事業を手伝ってもらう仲間だと捉えています。そのため、彼らのキャリアを後押しするために、ファイナンシャルプランナーを呼んで「資産形成の講義」を無料で提供したり、不動産知識を身につけるために実際の物件内見に行ってもらったりと、学生ならではの独自の福利厚生を用意しています。
彼らが大企業へ羽ばたき、将来起業した際に、AILLTYの貴重な資産・ネットワークになってくれると信じています。
Q. エネルギー削減サービス以外にも、最近注目されている事業はありますか?
A. 特にブルーカラー(建築、介護業界など)に向けた採用・マーケティング支援である「現場のミカタ」に力を入れています。
その一環として「現場メシ」(登録者数4万人) というYouTubeチャンネルを運営しており、現場で働く方々の仕事に密着し、最後にご飯を食べながらリラックスした状態で会社の魅力を語ってもらうというものです。
すでに多くの企業で、今まで伝わっていなかったリアルな魅力が可視化され、採用応募の増加に直結しています。

Q. 日々の経営判断や新規事業の立ち上げにおいて、大切にしている基準は何ですか?
A. 2つあります。1つ目は「スピード」。2つ目は「持続可能性がある構造(仕組み)になっているか」です。
まずは小さくテストして、うまくいく確証が得られたら一気にレバレッジをかける。そして、その事業がこれからの時代の流れ(AIや気候変動対策など)に合致しており、私たちが「命を懸けて取り組むべき問題なのか」を厳しく見定めています。
Q. 気になる社名「AILLTY(アイルティ)」の由来を教えてください。田中愛子社長の「愛(AI)」から来ているのでしょうか?
A. それ、本当によく聞かれるんです(笑)。実は違います。
「AI」と「Ability(アビリティ=能力・可能性)」を掛け合わせた造語なんです。第4次産業革命が進む中で、「AIを使って、私たちに何ができるのか?(アビリティ)」という問いを出発点として名付けられました。
経営者の価値観
堀尾氏の言葉の端々から伝わってくるのは、「事業を通じた社会貢献」と「自己管理の徹底」という2つの揺るぎない価値観です。
「昔、馬車が自動車に変わったのは、ただ発明されたからではなく、経済合理性に基づく仕組みが作られたからです。事業を進め、経済合理性のある新しい仕組みを導入すること自体が、社会のアップデートに直結すると考えています」
命を懸けて事業に取り組むからこそ、堀尾氏は自身のコンディション管理に人一倍気を配っています。
十分な睡眠、定期的な運動、そして大自然の中で頭をリセットする時間を意図的に作り、長期的に戦い続けるための「持続可能性」を体現しています。
また、「仕事は1人では絶対にできない」と断言します。「周りの支援があってこそ自分の夢は形になる。
だからこそ、他者への感謝を忘れず、自分の夢に対して素直に行動できる人と一緒に働きたいですね」と語る姿には、若者を牽引するリーダーとしての温かさと強さが同居していました。
今後のビジョン
AILLTYが目指す当面の目標は、「8年後に売上100億円企業になること」。 現在注力している「エネルギー」「人材」「マーケティング」「介護」の4領域を軸に組織を拡大させていきます。
特に介護領域では、現在積極的に施設をM&Aしており、日本の社会課題である超高齢化の現場に最新のAIやロボット技術を導入する実証実験を進めています。
「日本という世界一の高齢化社会の現場で生まれた『イノベーションの仕組み』は、必ず世界へ輸出できるモデルになります。
地域の課題を解決し、それをグローバルの課題解決へと橋渡ししていく。これが私たちの目指す未来です」と堀尾氏は力強く語りました。
読者へのメッセージ
最後に、これからの時代を生きる若い世代や起業志望者に向けて、堀尾氏からメッセージをいただきました。
「今はSNS等で情報が溢れすぎ、ドリームキラー(夢を否定する人や報道)も多い時代です。でも、一番大切なのは、自分の頭で考え、『これをやりたい』と覚悟を決めて、とにかくやり切ること。最初は間違っていてもいいんです。実践することで、必ず次の景色が見えてきます。まずは覚悟を決めて、一歩を踏み出してください」
まとめ
この記事のポイント
- AILLTYは、AIと若者の熱量を掛け合わせ、エネルギー問題や人材不足といった社会課題に真っ向から挑む企業。
- COO堀尾氏が、過去の組織崩壊の反省から「対面のコミュニケーション」と「持続可能な仕組み化」を徹底。
- 大企業をも動かす「大学生組織」と、CEOが培った「「現場メシ」(登録者数4万人) 」が強力な競争力。
- 介護×AIのモデルを日本から世界へ輸出するなど、100億円企業に向けた明確なロードマップを描いている。
どんな企業・人におすすめか
- 「電気代高騰やCO₂削減(GX)」を「介護の経営」に悩んでおり、確かな実績を持つパートナーを探している法人企業。
- 採用難(特にブルーカラー層)に苦しんでおり、動画マーケティングで現状を打破したい経営者。
- 成長意欲が高く、自らの手で事業を動かして圧倒的なキャリアを築きたいと考えている大学生・若手ビジネスパーソン。
株式会社AILLTYは、これからも「地球を軸に。人を真ん中に。」据え、次々と社会に新しい解を提示していくことでしょう。

ここまで記事を読んでいただき、ありがとうございました。
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- 事業の強み
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