売上100億円超を達成した株式会社ユニティ・石本研代表取締役の軌跡。「街の未来を、あかりで描く」ための知られざる戦略とは?

この記事でわかること

  • 株式会社ユニティ・石本研社長のキャリアと、会社を倒産の危機から救った「Reスタートプロジェクト」の裏側
  • 代理店×メーカー×施工を担う「一気通貫モデル」が顧客に選ばれる理由
  • 離職率低下と利益3倍を実現した「ウェルビーイング経営」のリアルな実践手法
  • 「シェアライト®」誕生の秘話と、売上300億円に向けた今後のビジョン

なぜこの企業に注目すべきか

創業55年の歴史を持つ株式会社ユニティは、全国で「あかり」を提供する照明のスペシャリスト集団です。メーカーであり、代理店であり、電気工事からアフターケアまで一気通貫で対応できる業界でも類を見ないビジネスモデルを確立しています。

今回は、リーマンショック後の経営危機に自ら手を挙げて役員となり、会社をV字回復に導いた代表取締役社長の石本研氏にインタビューを敢行。

独自の経営哲学や、社員の幸福を追求するウェルビーイング経営の実態など、公式サイトには載っていないリアルな「一次情報」をお届けします。

経営者やビジネスパーソンにとって、ピンチを乗り越え、組織を成長させるためのヒントが詰まった必読のストーリーです。

会社概要

  • 会社名: 株式会社ユニティ
  • 公式サイト:https://www.lighting-unity.co.jp/
  • 代表者: 代表取締役社長 石本 研
  • 設立: 創業55年
  • 事業内容: 照明商材提案、照明プラン、照明器具販売、リース・レンタル、シェアライト®(短期レンタル)、電気工事・メンテナンス、電気設備商材事業、空調事業など
  • 拠点: 東京本社(東京都台東区)、西日本営業本部(大阪府大阪市)ほか全国展開

創業ストーリー

どん底の危機から自ら手を挙げた「Reスタート」

石本社長がユニティに入社された経緯と、社長就任の背景を教えてください。

私がユニティに入社したのは1999年です。当時は就職氷河期でしたが、私は学生時代から夏休みにユニティでアルバイトをしていて、社風や人間関係の良さを知っていたため、「楽しそうだな」と思って入社を決めました。

2015年に代表取締役に就任したのですが、実は私にとって一番ドラマチックだったのは、その前の「役員に就任した時」の出来事でした。

当時はリーマンショックの後で、売上が80億円から60億円台に落ち込み、厳しい経営環境の中で、さまざまな経営合理化を進める必要がありました。

まさに絶体絶命のピンチですね。そこからどうやって役員になられたのですか?

そんな苦しい状況の中、会社の経営を握っていたナンバー2の役員が急に退社することになったのです。司令塔がいなくなり「さあどうしよう」という時、当時まだ幹部ではなかった私が、「もうこれ、会社をなんとかするためには自分が出るしかない」と腹をくくりました。

急遽、3日間で経営方針と将来のビジョンを策定しその結果、直ぐに役員に抜擢されました。

そのプロジェクトで「変えたこと」と「変えなかったこと」は何ですか?

変えなかったのは、先代から受け継いだ「社員を大事にする」「社員を信じる」という理念です。 一方で変えたのはビジネスの構造です。

営業ターゲットを見直し、無駄の多かった社内の管理会計のIT化・効率化を進め、バランスシートを改善して筋肉質な経営へと転換しました。

事業の特徴

競合と一線を画す「一気通貫」の強み

御社は「代理店でありメーカーでもある」というユニークな立ち位置ですが、お客様にとっての具体的なメリットは何でしょうか?

最大のメリットは「VE(バリューエンジニアリング)提案」ができることです。メーカーさんが理想的なプランを出すのに対し、私たちはアイデアを絞り、案件によっては、品質とのバランスを取りながら、コスト最適化につながる提案も可能です。ある事例では某メーカー様提案と比べて約15%ほど価格を抑えることができました。

また、私たちは単にモノを売るだけでなく、設計から施工、電気工事、アフターメンテナンスまで一気通貫で対応しています。予算や納期に合わせて最適な商品をチョイスし、現場の施工まで責任を持つため、お客様にとっては「ユニティに任せれば一番楽で安心」という状態を作れています。

「アフターケアまでやってくれるならユニティにお願いするよ」と選んでいただけるのが強みです。

インタビューQ&A|ピンチをチャンスに変える経営の実態

Q. コロナ禍という未曾有の危機がありましたが、会社にはどんな影響がありましたか?

売上は一瞬下がりましたが、「仕事自体はあるからすぐ回復するだろう」と冷静に捉えていました。

ただ、そのまま何もしないのではなく、このピンチを利用して、残っていた社内の改革を一気に推進しました。

東京と大阪の拠点を集約して不動産を売却したり、オンライン会議を導入して会議体を簡素化したり、古い人事体系を抜本的に変えるなど、働き方改革を進めました。

印象的だったのは、先が見えない苦しい時期でも、社内で笑いが起きていたことです。こんな時でもポジティブで明るい社員たちを見て「この人たちなら大丈夫だ、人が財産だな」と確信し、すぐ立ち直れると自信を持てました。

Q. 失敗だったと振り返る経験はありますか?

私は新しいもの好きで次々と新規事業に挑戦するのですが、その際に社員を抜擢して任せます。

しかし、事業がうまくいかず撤退や部署の整理になった際、せっかく手を挙げて頑張ってくれた人材を守りきれなかったことがありました。これは経営者として自分の力不足であり、大きな失敗だったと反省しています。

Q. 業界初の短期レンタルサービス「シェアライト®」は、どんな課題から生まれたのですか?

「当社初の短期レンタルサービス「シェアライト®」は、」実は「業界のスクラップアンドビルドを解決しよう!」といった壮大なものではなく、当社の倉庫にあった「大量の売れ残り在庫を捨てるのがもったいない」という気づきが発端なんです(笑)。

同時にお客様から「短期間のポップアップ出店なのに、照明器具をフルで買うのはもったいない」というニーズを聞いていました。

それなら在庫を使ってレンタルにすればいいと思いついたのです。結果的に、通常なら購入100かかるコストを、レンタルで33~20%程度に抑えられる画期的なサービスになりました。

経営者の価値観|利益を3倍にした「ウェルビーイング経営」

ユニティは「健康経営優良法人 ネクストブライト1000」に認定されています。社員の幸福や健康を重視するようになったきっかけを教えてください。

ある時、慶應義塾大学の前野隆司教授(当時)のセミナーで、「幸福度の高い社員は、そうでない社員に比べて創造性が3倍、生産性が1.3倍高い」というアメリカの心理学研究のデータを知り、大変感銘を受けました。

「社員を幸福にすれば生産性が上がるんだ!」と確信し、これを長期経営方針の柱に据えたのです。

実際にどのような成果が出ましたか?

外部の「幸せサーベイ」という社内調査を導入したところ、2年間でスコアが劇的に改善しました。何より大きかったのは、離職率が当時の7%台から2%台へと大幅に減ったことです。

社員が辞めずに定着することで生産性が飛躍的に上がり、売上は当時より36%増加、そして利益はなんと約3倍にまで伸びました。社員のウェルビーイングが業績に直結することを、自社の経営で実証できたのです。

健康経営の面では、健康診断と再検査を徹底させたことで、ある幹部社員の早期大腸がんが見つかり、一命を取り留めることができました。「健康第一」は決して綺麗事ではなく、経営の根幹だと身をもって感じています。

今後のビジョン|売上300億円への挑戦と業界の未来

今後の事業課題と、目指している「未来の姿」を教えてください。

現在、一番伸びしろを感じているのは「電気工事」の事業ですが、現場の多重下請け構造や夜間作業の多さから、社員の残業が増えてしまうという働き方の課題を抱えています。

また、電気工事士の採用競争も激化しています。 100年続く会社にするためには、私たち仕事を出す側がしっかり単価を上げ、電気工事に携わる人たちが潤い、幸せになれる構造を作らなければなりません。それが業界全体のためにもなると考えています。

事業規模としてはどこまで拡大を目指していますか?

直近の決算で売上は126億円に達しました。照明業界の市場規模を考えると、照明単体で150億円がひとつの目安になります。そこに、今伸ばしている電気工事で50億円、新規の空調事業で50億円、さらにM&Aなどの戦略も含めて50億円。トータルで「売上300億円」の企業規模を目指しています。

また、次世代の取り組みとして「サーカディアンリズム(生体リズム)」を応用した照明の提案にも力を入れています。オフィスや福祉施設などで、あかりを通じて働く人々の健康を根本から支えるような価値を提供していきたいですね。

読者へのメッセージ

私は経営者として、「私に関わる周りの人に幸せになってほしい」「人の喜びが我が喜びになる」という考えを大切にしています。

社員には、とにかく仕事を「スマイル・エキサイティング」に、ワクワクしながら楽しんで取り組んでほしいと伝えています。

ユニティは、照明の代理店であり、メーカーであり、施工まで行う、他にはないオンリーワンの非常に面白い会社です。私たちが笑顔で仕事をすることで、お客様や街に賑わいをもたらし、「あかりで街の未来を描く」ことができると信じています。

店舗や施設づくりで困ったことがあれば、ぜひ一度、私たちのサービスを試してみてください。

まとめ

この記事のポイント

  • リーマンショックの危機に、自ら3日間で再建案を作り役員に直談判した石本社長のリーダーシップ。
  • 「設計から施工・アフターまで」の一気通貫モデルとVE提案で、他社にはない顧客メリットを創出。
  • 幸福度と生産性の相関データに基づき「ウェルビーイング経営」を実践し、離職率低下と利益3倍を実現。
  • 廃棄予定の在庫から着想を得た「シェアライト®」など、業界の常識に縛られない柔軟な事業展開。

こんな企業におすすめ

  • 店舗やオフィス、施設の照明設計から電気工事、空調までをワンストップで安心して任せたい企業。
  • 品質を落とさずにコストダウン(VE提案)を実現したい企業。
  • 短期出店やポップアップストアで、初期投資を抑えられる「シェアライト®」を活用したい企業。

ここまで記事を読んでいただき、ありがとうございました。

経営者のストーリーには、会社のホームページや営業資料だけでは伝わらない
「なぜこの事業を始めたのか」という想いがあります。

創業のきっかけ、苦労したこと、そしてこれから実現したい未来。

こうした話を聞くたびに、日本にはまだまだ面白い経営者がたくさんいると感じます。

そのストーリーを残すために、現在【経営者1000人インタビュープロジェクト】を進めています。

この企画では、

  • 創業のストーリー
  • 事業の強み
  • 経営者の価値観
  • これからのビジョン

などをお聞きし、記事として公開しています。

記事は、会社名や代表者名で検索されたときにも見つかる「信頼できる情報」として残るコンテンツになります。

インタビューはオンラインで60分ほど。現在はプロジェクトのため参加費は無料です。

もしこの記事を読んで

「自分の事業の想いも残してみたい」
「経営者としてのストーリーを言語化したい」

そう思った方がいれば、ぜひ以下のページをご覧ください。

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