伊藤忠からお笑い養成所を経てECコンサルへ。株式会社Ittera・治山大悟が「内製化支援」にこだわる理由

この記事でわかること
- 異色のキャリアを持つ気鋭の起業家の「創業ストーリー」
- ECコンサルティングにおいて「内製化支援」が求められる本当の理由
- クライアントを自走させる独自のマーケティングメソッドと伴走の裏側
なぜこの企業に注目すべきか
「ECサイトを立ち上げたが売上が伸びない」「コンサル会社に依頼しているが、社内にノウハウが蓄積しない」 多くの中小企業が抱えるEC・Webマーケティングの課題。
そんな中、「伴走型サポート×内製化支援」を掲げ、クライアントの自走をゴールとする稀有なECコンサルティング企業があります。2025年に設立された株式会社Ittera(イッテラ)です。
本記事では、伊藤忠商事、吉本興業の養成所(NSC)、そしてAmazonトップシェアを誇るWebマーケティング会社を経て独立したという異色のキャリアを持つ代表・治山大悟氏に独占インタビューを実施。
公式サイトには載っていない創業のリアルな背景や、独自のEC支援メソッド、「内製化」にこだわる強い信念に迫ります。
会社概要
会社名:株式会社Ittera
公式サイト:https://www.ittera.jp/
代表者:治山 大悟
設立:2025年9月
事業内容:EC改善・戦略立案伴走、ECサイト・ブランドホームページ設立協力、クリエイティブ制作代行、広告運用、SNSアカウント運用、データ分析サポートなど、伴走型サポートと内製化支援を組み合わせたコンサルティング事業。

創業ストーリー
なぜこの事業を始めたのか/創業時の苦労
治山氏のキャリアは、非常にユニークな軌跡を描いています。「最初から起業を考えていたわけではありません」と語る治山氏は、新卒で伊藤忠商事に入社。
繊維カンパニーで物流の基礎や、ブランドを持つメーカーへの営業などを経験しました。しかし、実家が小売業を営んでおり「EC(Eコマース)領域が弱い」という課題を感じていたことから、ECのノウハウを身につけたいという思いが芽生えます。
大手商社を退職後、治山氏はなんと吉本興業のお笑い養成所(NSC)に1年間通うという選択をします。「昔から舞台に立って人を笑わせるのが好きで、一度やってみたかった。でも、実際にやってみて『自分とは違う』と諦めがついた」と当時を振り返ります。
その後、「EC」と検索して一番上に出てきたWebマーケティング会社(イルミルド株式会社)にアルバイトとして入社し、その後正社員へ登用される。
未経験ながら、新規立ち上げとなるフレグランスのカテゴリーを任され、地道なマーケティング戦略によって半年〜1年でAmazon内でのトップシェアを獲得するまでに成長しました。
そして27歳の時、共に働く共同創業者と退職のタイミングが重なったこと、「30歳までに興味があることは全部やってみよう」という思い、そして「何事も一度やってみないと分からない」というNSC時代に得たマインドが後押しとなり、株式会社Itteraの創業に至りました。
事業の特徴
競合との違い
Itteraの最大の特徴は「技術だけでない内製化支援」です。多くのECコンサルティング会社が「運用代行」をメインとする中、内製化を前提に伴走する企業は少数派です。また、現在少人数体制で運営しているからこそ、巨大なコンサルティングファームには真似できない圧倒的な柔軟性と、フェーズに合わせた一気通貫の対応が可能です。
強みと提供価値
前職でのAmazonトップシェア獲得経験に基づく、成果にこだわったクリエイティブメソッドや広告運用メソッドを有しています。しかし最大の価値は、「ダラダラとコンサル契約を引っ張るのではなく、短期的にでもクライアントの力になり、最終的には自走してもらう仕組みをつくる」という真摯な姿勢にあります。

インタビューQ&A
Q. なぜ「代行」ではなく「内製化支援」にこだわって起業されたのですか?
A. 前職のメーカー時代に、外部のコンサルティング会社を利用していた経験が影響しています。
もちろん力になってくださる会社もありましたが、中にはダラダラと契約を長引かせ、契約金だけを払い続けているようなケースもありました。「これって本当にお客様のためになっているのか?」という疑問がずっとあったんです。
自分が支援する側に回るなら、短期的にでもしっかりお客様の力になり、そこで終わりにして自走していただく。それが本当の意味でお客様のためになると信じているからです。
Q. イルミルド時代にAmazonでトップシェアを獲得されましたが、その「メソッド」はどのように作られたのでしょうか?
A. 最初から体系化されたものがあったわけではありません。
先輩方からECマーケティングの基礎を教えてもらい、それをベースに「フレグランスという市場なら何ができるか」を自分で考え、地道に施策を積み上げていきました。
そこから「他のカテゴリーや商材でも再現性がある部分はどこか」を考え抜き、ブラッシュアップして言語化したのが現在のメソッドに繋がっています。
Q. 実際に支援に入って、クライアントはどのように変化していきますか?
A. 弊社に相談に来られる中小企業様の多くは、「人員不足」や「ノウハウ不足」に悩まれています。
当初はECの知見がなく、「全部お任せします」という受け身の状態からスタートする企業様も多いです。しかし、私たちが伴走し、実際に売上が上がってくると、クライアント様の意識が劇的に変わります。
「次はこんな売り方はどうかな?」と先方から提案していただけるようになり、社内にノウハウが蓄積し始める。その意識の変化を見るのが、やっていて一番良かったなと思う瞬間です。
Q. 創業間もない中で、クライアントから信頼を得るために大切にしていることは何ですか?
A. 「嘘をつかないこと」に尽きます。
お客様の課題をしっかりヒアリングした上で、「この商品でいきなりECで爆発的に伸ばすのは難しいかもしれない」など、できないことは正直にお伝えします。安易な期待を持たせるのではなく、現実を誠実に伝えることで信頼関係を築いています。
Q. EC業界において、世間が誤解していると感じることはありますか?
A. 「Amazonや楽天などの大手ECモールに出品さえすれば、ある程度は売れる」と勘違いされている方が意外と多いことです。
実際には、各モールに特化したマーケティング施策やデータ分析を行わなければ商品は売れません。ここをしっかりお伝えし、実務を伴走していくのが我々の役割です。
経営者の価値観
大切にしている考え/経営哲学
治山氏が経営において大切にしているのは「クライアントにも自分にも嘘をつかない誠実さ」です。
また、理想の働き方について「仕事は120%でやるが、それだけで人生を終えるのは良くない。人生の中に『余白』を作れるような会社にしたい」と語ります。さらに、自身のこれまでのキャリアにおける最大の財産を問われると、「人間関係」と即答。
「辛い時は辛い、嬉しい時は嬉しいと本音で話せる人たちと出会えたことが何よりの資産」と語る温かな人柄が、クライアントに寄り添う伴走支援の根底にあります。
今後のビジョン
目指している未来/新しい挑戦
「3〜5年後には、自分たち自身のブランドを作って販売していきたい」と治山氏は展望を語ります。コンサルティングで培ったノウハウを自社ブランドに注ぎ込むことで、更なる実績と説得力を生み出す新しい挑戦です。
また、現在のEC業界には「価格競争」が蔓延していると指摘。「価格ではなく、ブランドや商品価値、マーケティングの力で選ばれる企業を一つでも多く増やしていきたい」と語ります。
治山氏の原体験である「昔から好きだった地元の菓子屋が、潰れてしまった」という喪失感が、Itteraが掲げる「よいものが、思いとともに、未来に残る世界」というビジョンの原動力となっています。

読者へのメッセージ
Q. 今まさに「ECを活用したいけど何から始めればいいかわからない」と悩んでいる中小事業者の方に、一番伝えたいことは何ですか?
まずは『スモールスタートでもいいから、やってみる』ことが一番大切です。今はYouTubeやWeb記事などに基礎的なノウハウはたくさん落ちています。
まずは自分たちなりに手を動かしてみて、それでも「リソースが足りない」「一人でやるのは不安だ」と感じた時に、我々のようなプロを頼っていただければと思います。
まとめ
この記事のポイント
- 伊藤忠商事→お笑い養成所→Amazonトップシェア獲得という異色キャリアから生まれた圧倒的な行動力と独自の視点。
- 「コンサル契約をダラダラ長引かせない」という強い信念に基づく、真の意味での内製化支援。
- 売上向上だけでなく、クライアントの「意識の変化」と「自走」をゴールとする誠実な伴走体制。
どんな企業におすすめか
- 「人員不足」「ノウハウ不足」でEC運用が属人化し、頭打ちになっている中小企業。
- 運用代行会社に依頼しているが、一向に社内に知見が貯まらず不安を感じている企業。
- 大規模なコンサルティングファームではなく、自社のフェーズに合わせて柔軟かつ一気通貫で動いてくれるパートナーを探している企業。

ここまで記事を読んでいただき、ありがとうございました。
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