AI時代のシステム開発の最適解|森友樹が語る「職人とAIは爆速」の正体とは

「職人とAIは爆速」。このインパクトのあるブランド名を掲げ、AIを活用したシステム・アプリ開発を驚異的なスピードで提供するフリーランスエンジニア、森友樹氏。
生成AIの進化により、「AIを使えば誰でもプログラミングができる時代」が来ると言われています。しかし、森氏はあえて「職人」という言葉にこだわっています。
AIツールがどれほど進化しても、20年以上の現場経験を持つ「職人の技術」が掛け合わさることでしか生まれない価値があるからです。
本記事では、エンジニア歴20年以上の森氏へのインタビューを通じ、AI代行サービスの実態や、職人技とAIを組み合わせることで生まれる爆速の正体、そしてAI時代を生き抜くためのビジネス哲学に迫ります。
新規事業のシステム開発を検討している経営者や、業務へのAI導入に悩むビジネスパーソンにとって、現状を打破するヒントが詰まった必読のインタビューです。
会社概要
- 屋号/ブランド名:職人とAIは爆速
- 代表者:森友樹
- 事業内容:AIを活用したアプリ・システム・Webサイトの爆速制作、新規事業向けプロトタイプ開発支援
創業ストーリー

「これはやばい」1日でアプリが完成した衝撃
森氏は2003年からエンジニアとしてのキャリアをスタートさせ、携帯電話のネットワークシステム構築や医療機ベンチャーでの開発など、長年にわたりIT業界の第一線で腕を磨いてきました。
独立後、フリーランスや会社設立を経て様々なシステム開発に携わる中で、大きな転機となったのが「生成AI」との出会いでした。
とあるプロジェクトに参加した際、「AIでプログラミングができるのではないか」と考え、実際にプロトタイプアプリを作成してみたところ、わずか1日で完成。
そのスピードに「これはやばい」と大きな衝撃を受けたと言います。エンジニアという職人の知見と、AIの圧倒的なスピードを組み合わせれば、これまでにない価値を提供できると確信し、「職人とAIは爆速」というコンセプトが誕生しました。
「システム開発は高すぎる」という顧客のリアルな声
独立当初、森氏が直面したのは「顧客にとってシステム開発は非常に高い買い物である」という現実でした。
「意外とみんなお金がないんだな」と感じた森氏は、従来の数ヶ月・数千万円かかるような大規模開発ではなく、AIを活用してコストと時間を圧縮し、新規事業のアイデアをまずは形にする「プロトタイプ開発」に活路を見出しました。
事業の特徴

AIに丸投げしない「プロのディレクション」
近年、AI制作代行を謳うサービスは増えていますが、森氏の強みは「AIが生成したコードや仕様書を、正確にレビュー・修正できる20年以上のエンジニア経験」にあります。
AIは高速でコードを書きますが、ビジネスの要件を満たす完璧なものを一発で出力するわけではありません。
経験の浅いエンジニアではAIの出力結果の良し悪しを判断できませんが、森氏であれば、足りない情報やセキュリティの脆弱性を瞬時に見抜き、軌道修正(ディレクション)を行うことができます。
常識を覆す爆速のスピード
「爆速」という言葉の通り、その開発スピードは圧倒的です。
従来であれば1.5ヶ月(約30営業日)かかるようなシステムでも、AIを駆使することで3日間でプロトタイプを構築することが可能。実に「約10倍〜30倍」の生産性向上を実現しています。
新規事業の壁を壊すスモールスタートの提案
「新しいサービスのアイデアはあるが、システムに多額の投資はできない」という企業に対し、森氏はプロトタイプを迅速かつ安価に提供します。
一気に1000万円をかけるのではなく、「まずは80万円で動くものを作る」といったスモールスタートを可能にし、顧客の事業検証を強力に後押ししています。
インタビューQ&A
ここからは、森氏への独自インタビューを通じて、公式サイトには載っていない「リアルな現場の声」をお届けします。
Q. 「職人とAIは爆速」というブランドコンセプトは、どのような瞬間に思いついたのでしょうか?
森氏: AIを使ってプログラミングができないかと思い、実際に試してみたのがきっかけです。プロトタイプではありましたが、なんとアプリが1日で完成してしまったんです。
その時に「え、これやべえな」と衝撃を受けました。もともとエンジニアは「職人」だと思っていたので、「職人とAI」という言葉は頭にあったのですが、そこに圧倒的なスピード感から「爆速」という言葉が急に降りてきて、くっついた感じです。
Q. 具体的に「爆速」とはどれくらいのスピード感なのでしょうか?
森氏: 例えばアプリやシステム開発であれば、従来1.5ヶ月(約30営業日)ほどかかっていたものが、3日間で作れたりします。生産性でいうと10倍から30倍に上がっている感覚です。
Webサイト制作でも、しっかり作り込んだものが24時間あれば十分完成します。先日も、過去に2ヶ月弱かかった麻雀コミュニティの管理システムをAIで作り直す検証をしたのですが、今なら1週間でできる手応えがありました。
Q. 圧倒的なスピードですが、AIだけを使えば「誰でも」速く開発できるのでしょうか?
森氏: 最終的には「誰でもAIでアプリが作れる」世界になると思っていますが、現状は違います。職人の技術(経験)がないと、実は時間がかかってしまうんです。
例えば、去年エンジニアになったばかりの人と、20年以上エンジニアをやっている私とでは、AIが作った仕様書やソースコードを「レビューする力」が圧倒的に違います。
AIが見落とした観点や足りない情報を私が見つけて補足する。この「職人の経験×AI」の両方があって初めて、質の高いものが爆速で仕上がるんです。
また、AIを使うための環境構築や、エラーが出た際に「なぜ動かないのか」を解決するための根気や基礎知識は、これまでの経験がないと心が折れてしまう部分だと思います。
Q. スピードが速い分、「安くしてほしい」という交渉を受けることはありませんか?
森氏: 「安くしてほしい」というご要望には、素直に「無理です」とお答えしています。システム開発において、エンジニアを安く買いたたくということは、建築で言えば「手抜き工事をしてください」と言っているのと同じです。
AIを活用することで実際にかかる作業時間は減っていますが、だからといって単なる価格破壊(数万円で請け負うなど)をするつもりはありません。その代わり、従来なら最初から数千万円かかっていたような開発を、AIを使ってこま切れにし、「まずは80万円でプロトタイプを作りましょう」という提案をしています。
結果的に、お客様のリスクとコストを下げることにつながっていると考えています。
Q. 反対に「うまくいかなかった」と感じた案件や、お断りしている仕事はありますか?
森氏: 過去に、複雑な報酬体系のシステム(MLM的な仕組み)を作った際は、ロジックが難解で最終的にお客様が求めるものを完全には作り上げられなかった苦い経験があります。
そこから、「何でもかんでも受ければいいわけではない。自分ができること・できないことをはっきり伝えることが重要だ」と学びました。
また、「自社の経験の浅いエンジニアを派遣するので、一緒に開発しながら教えてほしい」というご依頼はお断りしています。今はAIがあるので人数をかける必要がありませんし、マネジメントに余計な工数がかかってしまい、お互いにとってメリットがないためです。
経営者の価値観

AIはあくまで道具。最後は人と人のコミュニケーション
森氏が最も大切にしているのは、システムを作って終わりではなく、顧客の事業を根本からサポートする姿勢です。「システム周りのコミュニケーションしかしない関係は長続きしません。
作った後の運用を一緒にやっていくなど、コミュニケーション量が継続的な関係を築く鍵です」と語ります。
マイナスを表に出さない「プロフェッショナリズム」
森氏が経営者として尊敬しているのは、前職のベンチャー企業の社長です。
「どんな窮地に陥っても、なんとかしようという姿勢を持ち、さらに『マイナスを絶対に表に出さない』ところが本当にすごい。へこたれないその姿を、私自身も見習いたいと思っています」
今後のビジョン

誰もがアプリを作れる世界を目指して
「3〜5年後には、例えば子育て中の主婦など、エンジニアではない人でもちょっとした空き時間にアプリを作れるような『教育・支援事業』を展開していきたい」と森氏は未来を描きます。
AIがツールとして一般化する中で、誰もがアイデアを形にできる環境を作ることが、森氏の次なる挑戦です。
個人としての究極の目標は「メロン作り」と「家族との時間」
ビジネスの展望を語る一方で、個人としての夢は意外なものでした。
「将来やりたいことはもう決まっていて、茨城か北海道で『オリジナルのメロン』を作りたいんです。農業ですね(笑)。そして何より、昨年生まれた娘との時間を最優先にしたい。仕事以外の時間はすべて家族に注ぎ込むのが理想の生き方です」
テクノロジーの最先端(AI)を駆使しながらも、地に足のついた人間らしい温かみを持つ。それこそが、森氏の大きな魅力です。
読者へのメッセージ
「AIを仕事に活かしたいが、何から始めればいいかわからない」という方へ
「難しく考える必要はありません。まずはご自身のスマホに『ChatGPT』のアプリを入れて、それに直接聞いてみてください。AIセミナーや高額なコンサルタントにお金を支払う前に、まずは自分で触って使ってみる。それがすべての始まりです」
まとめ
【この記事のポイント】
- 「爆速」の理由は、AIの生成スピードと、職人の「レビュー・ディレクション力」の掛け算にある。
- AIを使えば誰でも開発できるわけではない。AIのミスを見抜く「経験」がこれまで以上に重要になる。
- システム開発は「手抜き」を許さず、代わりにプロトタイプ開発でスモールスタートを提案し、顧客の事業リスクを下げる。
- AIの本質は、誰もがアイデアを形にできること。最初の一歩は「まずスマホでChatGPTに聞いてみる」こと。
【こんな企業・経営者におすすめ】
・新規事業のアイデアはあるが、システム開発に数百万〜数千万円の予算はかけられない企業
・「まずは動くプロトタイプ」を数週間〜1ヶ月以内で素早く作り、市場の反応を見たい起業家
・新規事業担当者
・システムを作って終わりではなく、事業に伴走してくれるパートナーを探している方

ここまで記事を読んでいただき、ありがとうございました。
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- これからのビジョン
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インタビューはオンラインで60分ほど。現在はプロジェクトのため参加費は無料です。
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