トレド玲央が語る、失敗から学んだコミュニティ運営の本質|月35回の食事会で繋ぐ人と人

飲食店に特化した人材紹介や経営者向けコミュニティ運営で注目を集めるトレド玲央さん。

大手企業のマーケティング事業部での在籍や、企業の未開拓エリアを開拓していく営業統括を長年行っており、自身でもコワーキングスペースの運営や居酒屋の運営など多方面で活躍する彼の実働に迫るべくインタビューしました。

PRTIMESでのプレスリリースやnoteでの評判など、沢山の失敗を経てたどり着いた『コミュニティ運営』という答えとは。

「自殺まで考えた」は大げさ?挫折の真実

PRTIMESのプレスリリースには「自殺まで考えた」とありましたが、実際のところどうだったのでしょうか。

正直に言うと、ちょっと大げさかなって思います(笑)。当時は確かに貧乏で、事業でも失敗していました。でも「背水の陣」というか、「もう後がない」という状況ではあったんです。

ただ、その時にちょうど家族を授かっていたんですよね。そういったことを考えたとしても、家族の存在っていうのは大きかった。結局、後がないからこそ前に進むしかなかったんです。

その失敗経験は、今のコンサルティングや顧問業に活かされていますか。

めちゃくちゃ活かされています。基本的にコンサルティングというよりは顧問業をやっているんですが、失敗の数が死ぬほどあるんで(笑)。

顧問先の皆さんには、「あ、これしたら僕は失敗しました」「こういうことをして失敗しましたね」っていう失敗事例を伝えられるんです。失敗したら失敗するかっていうアイデアを共有できる。あの時失敗しててよかったなって、今では思えますね。

月額ゼロ、年額10万円 – 他とは一線を画すコミュニティ運営

トレド玲央さんが運営するコミュニティの特徴を教えてください。

僕は月額を一切取っていなくて、年額10万円だけなんです。それも1年間10万円だよとは言いつつ、そのまま継続する人もいるし、それはそれで全然オッケーだと思っています。

なぜかというと、コンサルティングをする目的じゃなくて、僕の脳みそや繋がりを使ってほしいっていう名目でコミュニティを作ったからなんです。僕もそこから情報を手に入れられるし、仲間っていう感じで見ているので。

大きな違いで言うと、月額ランニングコストが全くかからないっていうことと、ほぼ毎日コミュニティの方たちと会食をしているので、運営との距離が近すぎるっていうのはあると思います。

月35回も食事会を開催されているとか。

そうですね。細かいのとか皆さんに周知していない部分も合わせると、月に35回くらいです。昼と夜でほぼ毎日って感じですね。

食事会は大きく2種類あって、一つは僕が主催していろんな経営者を呼びながら美味しい料理を食べて人間関係の構築を図る食事会。もう一つは、特定のメンバーをティーアップする食事会です。

「グルメが先」 – トレド玲央流、人間関係構築の極意

食事会での工夫はありますか。

皆さんグルメが最初に入ってくるので、基本的に物を売りに来ないんですよね。いろんな経営者団体ってまず名刺交換して「私は何々やってます」って言っていきなり物を売り付けてくる人がいるんですけど。

グルメを先にするとみんなグルメの話に集中しちゃうんで。美味しい料理をいっぱい一緒に食べたっていう記憶に残る人たちになるんです。

何回も会ってると「あなたって何してる人なんですか」って始まって、「こんなことをしています」っていう仕事の話になり、人間関係は構築できてるからトントン拍子に進むんですよ。

noteにも書かれていた「肉は心の距離を縮める魔法のツール」というのは、まさにこのことなんです。

失敗から学んだ教訓 – 「LOG」を半年で閉鎖した理由

2023年1月に立ち上げた経営者限定サロン「LOG」は、すぐに閉鎖されたとか。

そうなんです。速攻で潰しました。半年ぐらいで(笑)。これはもう僕の超失敗でしたね。

人を増やしすぎて、結局200人ぐらい集めたんですけど、人の質の担保が全然できてなくて。横の繋がり同士でちょっと揉めちゃったりとかトラブルがちょっと多かったです。

経営者交流会、経営者団体みたいなのを若くして作ったのは失敗でしたね。これは多分5年前ぐらいだと思うんですけど。

その失敗から何を学びましたか。

アクティブユーザーをどうやって増やしていって、非アクティブユーザーをどうやって嫌みなくそのコミュニティから追い出していくかっていうのが特に大切だと思っていて。

この両軸で物事を考えるとアクティブユーザーが増える一方なので、すごい盛り上がったコミュニティになるんですよね。

経営もこれ一緒なんですけど、草野球でいいんだっていう人と、プロ野球選手になりたいっていう人とメジャーリーグを目指したいっていう人が絶対にいるんで。

メジャーリーガーを増やしていったら世界で戦えるようになるけども、草野球でいいんだっていう人とメジャーリーガーが同じ練習会場で活躍させるとやっぱりどっちにも悪影響が起こるので。

コミュニティメンバーの選定基準は「直感」

コミュニティのメンバーを選ぶにあたって重要視している基準はありますか。

僕が結構感覚的な人間っていうのもあるんですが、ほぼ直感を大切にしています。

多分企業の人事部もそうなんですけど、面接の時に部屋に入ってきた瞬間の顔だとか。別にその人が仕事をめちゃくちゃできたら別にいいとは思うんですけど、でもやっぱり企業の理念だったり規約っていうものがあるので。

コミュニティもそうなんですが、「あ、この人もしかしたらちょっとあかんかも」っていうやばいスイッチっていうのは多分あると思うんですよ。人と毎日関わってる中でそういう直感力が研ぎ澄まされていくし、ちょっとやばいなって思う人はやっぱりやばいことをしでかすので。

基準は僕なんですが、直感っていうところを信じるようにして疑わないようにやっていくっていうのが僕の基準なのかなと思います。

AI導入の落とし穴 – トレド玲央が警鐘を鳴らす勘違い

AI導入で多くの企業が陥りがちな失敗パターンは何でしょうか。

僕のコミュニティでもよくあるんですけど、AIを入れたら儲かる、AIを入れたら経費が削減できるっていう魔法だと思ってる人がいらっしゃいますね。

ここが難しいところで、結局自分のAIの使いこなせなさで「AIって全然微妙やんけ」ってなるような結果が結構多いんです。

この辺をちゃんと勉強すれば、結構できる助手ですよ。物理的なことはできないけど、自分の頭の中身を自由にさせてくれるような壁打ちだったりとか、今までめんどくさかった書類作りとかっていうのはすぐにできるんじゃないかなと。

2025年、企業のAI活用はどう変わる?

2025年、企業のAI活用はどう変化していくと予測されますか。

たくさんの人がおそらく利益増大、経費削減っていうところでAIを導入していくとは思うんですが、最近話題になっているリスキリング助成金でAIを学ぼうっていうやつ、あれほとんどが会社の役員以上は受けられなくて、雇用保険に入ってる社員しか受けられないと思うんですけど。

社長たちがこの内容を理解してないっていうのと、AIを使いこなせるようになったとしても、AIを使いこなせる人を使いこなす人がいないんですよ。結局、謎の逆シンギュラリティが起こるんじゃないかなと。

なので必要なことは、AIを使いこなせる人を使いこなせる人、つまりAI使いこなせる人を使いこなせる人を雇用して、その人をうまく動かすことが新しい社長たちの仕事になるんじゃないかなって思います。

社長たちは忙しいんで、あんまりAIを勉強する時間がない。それだったら研究好きな、AIが大好きな人を使いこなせるリーダーみたいな人を雇用するなり育てた方がいいんじゃないかなと思います。

多言語スキルがもたらした人生の豊かさ

トレド玲央さんは5ヶ国語を操るマルチリンガルですが、多言語スキルを持っていることで有利になったことはありますか。

これは結構ありますよ。僕はフィリピンと日本のハーフなんですけど、英語がそもそも喋れなくて。英語が喋れないのにフィリピンの大学に無理やり行って、ずっと過ごしてましたけど。

やっぱり英語を喋れるだけでも、日本から出れるっていう選択肢になると思います。今ならChatGPTとか色々あるので、昔よりはマシになってると思うんですけど。

英語を喋れるだけでいい国に行けて、いろんな考え方だったり、いろんな生活をするための便利な技があるだったりとか、こういう考え方で人々は毎日過ごしているっていう新しい概念を取り入れることができるんです。

日本語だけだったらジェスチャーで現地民と喋らなくちゃいけないので、現地の100%を知れるっていう風にはあまりにならない。ただ多言語スキルがあることによって、より洗練された情報を手に入れることができるので、その考えでいくと、より自分の人生は豊かになってるんじゃないかなって思います。

「ミスターティーアッパー」トレド玲央が繋ぐ人と人

食事会での役割について教えてください。

僕は「ミスターティーアッパー」だと自分で思ってるんですよ(笑)。その人のことを自分の仕事かのように喋れる、賞賛する能力を持ってるので。

ある任意の人をティーアップして、「この人すごいんですよ。よかったら繋がってください。皆さんの販路だったりとか皆さんの業界に役に立つと思うので是非この人と繋がってください」っていう、ちょっとビジネスよりな会食も得意です。

ただし、相手のニーズと心の内を分かってないとこういうのって難しいと思ってるんです。よく「とりあえずこの人とこの人繋ぎますわ」みたいな保険屋さんとか色々いると思うんですけど。

日々皆さんと会話、リアルでの会話をした方が僕はいいと思ってて。Zoomでの会話とリアルでの会話ってやっぱりちょっと温度感が違うんですよ。Zoomは始まる1分前まで寝てられるんで(笑)。でもやっぱりリアルはそこまで会いに行くっていうアクション込みなんで、結構強い意味合いがあると思ってます。

そういう時に出てくる言葉って結構本当のことが多いので、そういうところを非常に大切にしながら人を繋いでいけて。最終的に繋いだ人同士が「俺たち協業してよかったね。あれでもどうやって出会った?」って言われた時に、「あ、レオのとこ」って言われれば、それが一番嬉しいなって思います。

居酒屋から生まれた3組のカップル

過去に居酒屋も経営されていたとか。

はい。昔自分で居酒屋やってた時も、自分の居酒屋で出会った人同士が結婚したケースが3組あって。まあ、1組はちょっと離婚しちゃったんですけど(笑)、2組はそのまま継続中なんで。

なんか新しい化学反応が起きる場所として、僕のコミュニティ「肉会」っていうコミュニティも「レオ顧問会」っていうコミュニティもあるので、是非ともそういう風に使っていただけると嬉しいなって思いますね。

顧問契約の真実 – 「効果が出ない」のではなく「使いこなせていない」

顧問契約で効果が出なかったケースはありますか。

僕と顧問契約をして効果が出なかったっていう意見はそこまでないんですが、僕自身も感じてることで言うと、僕の力をあんまり使えてない人が多いですね。

例えば、週に1回連絡してくれる方もいれば、本当に3ヶ月、4ヶ月に1回ぐらい連絡してきてくれる人もいて。もっと僕を使うと、僕の繋がりだとかマーケの脳みそだったり、もう一つの脳みそを手に入れたみたいな感じになるので、マーケの壁打ちとかもできるんですよ。

効果が出なかったっていうよりは、僕の使い方がまだ理解できてない、把握できてないっていうところでコミュニケーション不足っていうのがあるので。

実際に入ってもらったらもうガンガン僕と絡んでもらったりとか、会食とかに来てもらった方がお互いのこと分かりやすいから、そういった対応の方がいいかもしれないですね。

せっかく入ってんのであれば、ガンガン活用してくださいってことです。

トレド玲央のコミュニティが向いていない人

逆に、トレド玲央さんのコミュニティが向いていない企業や人はいますか。

基本的にはコミュニティなので、協調性がない人だったりとか、ちょっとマウント気味な人は向いてないですね。

あとは、僕はマーケティングがすごい得意だし好きなんですが、おそらく僕のマーケの力でどうにもならない人は向いてないかなと。

例えば、製造業の方だったりとか、農家さんとか、規格化されたものをどんどん作っていくだけのところだと、それはそれですごい良い会社さんだと思うんですけど、多分僕がちょっと苦手な分類で。

ちょっとそこは僕のマーケの力だとどうしようもできないかなっていう、向いてないっていうか僕には何もできないっていう方が意味合い的には強いかなって思います。

おわりに|トレド玲央という「データバンク」を使い倒せ

インタビューを通じて見えてきたのは、失敗を恐れず、そして失敗から学び続けるトレド玲央さんの姿勢でした。

月35回の食事会、直感を信じたメンバー選定、そしてティーアッパーとしての役割。すべては「人と人を繋ぐ」という一点に集約されています。

トレド玲央さん自身が語るように、「僕を一つのデータバンクだと思ってください」。

ランサーズでの翻訳活動から始まり、PRTIMESでのプレスリリース、noteでの評判など、web上で様々な足跡を残すトレド玲央さん。その活動の本質は、常に「人」にありました。

AIが台頭する時代だからこそ、人と人との繋がりが価値を持つ。トレド玲央さんのコミュニティ運営は、そんな未来を先取りしているのかもしれません。

トレド玲央 プロフィール

フィリピンと日本のハーフ。日本語、中国語、英語、スペイン語、フランス語を操るマルチリンガル(イタリア語習得中)。ビジネスコンサルタント歴5年、翻訳家歴13年。現在は飲食人材紹介会社で新規事業部を立ち上げる傍ら、経営者向けコミュニティを運営。月35回の食事会を通じて人と人を繋ぐ「ミスターティーアッパー」として活躍中。過去には居酒屋経営の経験もあり、自身の店で3組のカップルを誕生させた実績を持つ。

ここまで記事を読んでいただき、ありがとうございました。

経営者のストーリーには、会社のホームページや営業資料だけでは伝わらない
「なぜこの事業を始めたのか」という想いがあります。

創業のきっかけ、苦労したこと、そしてこれから実現したい未来。

こうした話を聞くたびに、日本にはまだまだ面白い経営者がたくさんいると感じます。

そのストーリーを残すために、現在【経営者1000人インタビュープロジェクト】を進めています。

この企画では、

  • 創業のストーリー
  • 事業の強み
  • 経営者の価値観
  • これからのビジョン

などをお聞きし、記事として公開しています。

記事は、会社名や代表者名で検索されたときにも見つかる「信頼できる情報」として残るコンテンツになります。

インタビューはオンラインで60分ほど。現在はプロジェクトのため参加費は無料です。

もしこの記事を読んで

「自分の事業の想いも残してみたい」
「経営者としてのストーリーを言語化したい」

そう思った方がいれば、ぜひ以下のページをご覧ください。

あわせて読みたい
100回の名刺交換より、Google検索1ページ目のインタビュー記事1本で大口契約獲得の可能性を300%伸ばす方法 営業も交流会も、もう要らない。 この案内は、月30名限定です。 今月の枠が埋まった時点で、この案内は完全に消滅します。 なぜ30名なのか。それは、一人ひとりの仕事内...
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!