【富山の建築金物】株式会社ステアーズ 藤永潤代表インタビュー|図面丸投げから一気通貫で収める圧倒的技術力

【この記事でわかること】
・株式会社ステアーズが選ばれる理由と、圧倒的な技術力の裏側
・設計事務所や工務店が抱える、一点もの金属製建材採用時に発生する「図面がない」「収まりが分からない」という課題の解決法
・分離発注によるコスト増と納期遅れを防ぐ「一気通貫体制」のメリット
・代表・藤永潤氏の波乱万丈な創業ストーリーと、人を大切にする経営哲学

なぜこの企業に注目すべきか
建築金物や鉄骨階段のオーダー製作において、業界では「図面通りに作るだけ」「現場での収まりは責任を持たない」という分離発注のスタイルが令和の時代も続いています。
しかし、富山県富山市に拠点を置く「株式会社ステアーズ」は、業界に先駆けて3DCADを導入し、設計段階からの現場施工での負担軽減や時間・資材のロス低減につながる提案を見積もり段階で実現。
さらに、図面作成・製作・搬送・現場取付けまでをすべて自社で一気通貫で行うことで、工期短縮とコスト削減を達成しています。
他社が、さじを投げるような難易度の高い案件も、むしろ面白がって「絶対に断らない」という力強いスタンスを持つ同社。今回は代表取締役である藤永潤氏に、モノづくりへの情熱と、ビジネスパーソンとして必見の経営哲学を伺いました。
会社概要
・会社名:株式会社ステアーズ
・代表者:代表取締役 藤永 潤
・所在地:富山県富山市婦中町広田4036番地
・事業内容:建築金物(手すり、螺旋階段、店舗や施設向けのスチール・ステンレス・アルミ製品など)の図面作成・製作・取付け。住宅から公共施設まで幅広いオーダー品に対応し、未経験からでも技術習得できる新人指導体制に注力中を整備。
創業ストーリー
なぜこの事業を始めたのか
藤永代表が職人の世界に足を踏み入れたのは16歳の時でした。最初は基礎屋として働き始めましたが、19歳の時に「雨の中で仕事はしたくない」「鉄というものは大昔からあり、この先もなくなるものではない。
鉄を加工する手に職をつければ一生食べていける」と考え、溶接の世界へ飛び込みます。
富山県内の会社で三菱のバス部品などの溶接に携わり、北陸トップクラスの製造工場で技術を習得。その後、父親が役員を務める企業へ移り、持ち前の技術力に加えて、自ら年間4,000万円の仕事を受注するトップ営業としても活躍しました。
しかし、30代前半を迎えた時、「自分の技術と知識で勝負してみたい」という強い思いが芽生えます。「1人でやれば月100万円くらいは簡単に稼げるだろう」という自信を胸に、プレッシャーを楽しむかのように独立を決意。
社名である「ステアーズ(階段)」には、「ゼロからスタートし、1歩1歩ステップアップして、いつか既存の会社を追い抜いてやる」という強い反骨精神と上昇志向が込められています。

創業時の苦労と得た教訓
順風満帆に見える独立でしたが、最もきつかったのは創業初期でした。一緒に立ち上げた仲間が辞めてしまい、藤永氏とベトナム人実習生のわずか数名で膨大な仕事をこなさなければならない時期がありました。
「ただ仕事をこなすのに必死でした。しかしその中で、お金を渡すだけでなく、従業員の精神的な部分もちゃんとケアし、大事にしなければならないと痛感したのです」と藤永氏は振り返ります。
ただ人を補充するのではなく、今いる従業員の満足度を上げることの重要性に気づいたこの経験が、現在のステアーズの強固な組織づくりの原点となっています。
事業の特徴
ステアーズの事業には、競合他社とは一線を画す3つの大きな強みがあります。
1. 3DCADを駆使した圧倒的な提案力
通常、鉄工所は「きちんとした設計図面」がないと動きません。しかしステアーズでは、お客様から送られてくる「ざっくりとしたイメージ写真」だけからでも、自社で3DCADを用いて詳細な製作図へと落とし込みます。
設計士や施主が頭の中でイメージしきれない完成図や現場での「収まり」を事前に可視化することで、現場でのトラブルやイメージのギャップを未然に防いでいます。
これは商業建築や空間デザインを手がける、若手設計者や異業種のデザイナーにとっても、建築の知識がなくても相談できる業界内でも希有なスキルです。

2. コストダウンと短納期を実現する「一気通貫体制」
業界の慣習である「分離発注(設計・製作・運搬・施工を別々の会社が行うこと)」は、各社の中間マージンが発生して割高になるのは当然として、し、責任の所在も曖昧になります。
ステアーズは自社で設計から製作、自社トラックでの搬送、そして現場での取付けまでを一貫して行います。 これにより、分離発注と比べてトータルコストを約2割削減。
さらに、通常なら他社で1ヶ月半かかる工程を、わずか1ヶ月以内で完結させる驚異的なスピードを実現しています。何より「図面を描いて、自ら製作している同社の社員が直接現場で取り付ける」ため、現場で生じる問題も即時解決が可能な点を含めて、 品質の高さと対応力が違います。

3. 「絶対に断らない」という職人のプライド
同社は、他社が難易度や手間の問題断るような案件でも、基本的にすべて引き受けます。
過去には、石川県立図書館の「長さ2,000メートル(2km)」にも及ぶ屋外用金属手すりの製作という、同業者が尻込みした巨大案件を、当社が中心となり、連携している仲間を巻き込んで見事に完遂しました。
この案件は富山県の業界内では、知らない人はいない有名な当社の武勇伝です。

インタビューQ&A
ここからは、設計事務所や工務店などのビジネスパートナーが知りたい疑問について、藤永代表に直接お伺いしました。
Q. 設計事務所から「イメージだけで丸投げ」されるような相談も多いとお聞きしました。
A. はい、最近は本当に多いですね(笑)。収まりや製作可能かどうかを無視して「こういうのを作りたい」とデザインだけを投げられることもあります。ですが、私たちはそれをチャンスと捉えています。
他社では対応できない丸投げ案件も、私たちが3DCADで図面を描き、強度やコストのバランスを考慮しながら一緒に作り上げていくことで、最終的に素晴らしいものが完成します。

Q. 分離発注が当たり前の業界で、図面から施工までを自社で行うメリットは何ですか?
A. 一番は品質と責任の明確化です。図面屋、製作屋、現場の人間が別々だと、何かトラブルがあった時に「図面が悪い」「現場の技術がない」とお互いに責任転嫁をしがちです。
これでは本当の依頼主であるお客様がかわいそうです。私たちが一気通貫でやれば、無駄な時間やコストも省け、何より私たちが全責任を持って最高に綺麗な状態で仕上げることができます。
Q. 価格面での強みや、概算費用の目安はありますか?
A. 分離発注で各社に利益が乗る形と比べると、トータルで2割ほど安くご提供できています。
目安として、住宅用の1階から2階への直線階段であれば25万円、折れ階段で28万円、手すりで15万円といった具合に、明確な価格設定を行っています。これにより、設計事務所様も予算取りがしやすくなるはずです。

Q. 特注品や難易度の高い案件で、あえて厳しい仕事を受ける理由は?
A. 経営者としては失格かもしれませんが、金額よりも「やりたい」「誰もできないと言われたら、なおさらやってギャフンと言わせたい」という職人としての純粋な気持ちが強いんです。
その結果として「こんな綺麗な仕事をしてくれるのか」とお客様に喜ばれ、次のお付き合いに繋がっています。
経営者の価値観
藤永代表の根底には、父親から叩き込まれた「人を儲けさせなかったら、自分は絶対に儲からない」という強い経営哲学があります。
「会社として売上だけを追うのではなく、従業員やお客様に満足してもらい、幸せを感じてもらうことが第一。そうすれば、自ずと恩を返したいと思ってくれるものです」
また、ビジネスにおいて「騙されるのも3回までは騙されよう」という独自のスタンスを持っています。1回目はたまたまかもしれない、2回目も忘れられていたのかもしれない。そうやって相手を信じて対応し続けることで、結果的に「本当に質の良い、信頼できるお客様」だけが周りに残っていると語ります。
かつて、まだ小さな会社だったステアーズに「俺がケツを拭いてやるからやれ」と数千万円の大きな仕事を任せ、会社を成長させてくれた恩人の商社マンとの出会いも、こうした「人を大切にする姿勢」が引き寄せたものだと言えるでしょう。
今後のビジョン
ステアーズが見据える未来は、「富山県内の優秀な鉄工所」に留まりません。
「富山県じゃないと生きていけないという固定概念をぶっ壊したい。全国で勝負できる技術があると信じているので、全国展開に打って出ます」
現在も県外からの依頼に対応していますが、今後は協力業者ともスクラムを組み、「チームステアーズ」として全国の案件を取りに行く構えです。
そしてもう一つ、藤永氏が強く思い描いているのが「若者が憧れる会社づくり」です。
「今、汗水垂らす仕事に若者が集まりにくくなっています。しかし、AIがどれだけ発展しても、手に職をつけて技術を持つことの価値は変わりません。従業員には会社にぶら下がるのではなく、技術と情報を取りに行き、人生の『選択肢』を持てる人間になってほしい。そのための教育環境や、ホワイトで働きやすい体制への投資を惜しみません」
国籍を問わず、ベトナム人実習生にも責任ある仕事を任せて生きがいを提供するなど、多様性と実力主義を重んじる環境は、今後の業界のロールモデルとなっていくはずです。

読者へのメッセージ
「デザインのイメージはあるけれど、どう作ればいいか分からない」 「納期が厳しく、他社では断られてしまった」 「予算内で最高品質の建築金物を提案してほしい」
もし、設計事務所や工務店の皆様がこのような課題を抱えているのであれば、ぜひ一度、株式会社ステアーズにご相談ください。 イメージ写真1枚からでも、私たちが3DCADで立体化し、製作から現場の取付けまで責任を持って完遂いたします。私たちはお客様の「丸投げ」を歓迎します。
一緒に、妥協のない最高のモノづくりを実現しましょう。また、このような当社だからこそ、建築の知識が無い、空間デザイナーさんや、ショールーム専門の設計士さんからも、多くのご相談を頂いており、お困り毎があれば東京・大阪まで出向いて解決しています。
特にデザイン性に秀でた、特殊金属金物は確かな技術以上に、実現可能な設計・製作・設置が必要になります。それらを一気通貫・ワンストップで対応可能な富山の鉄工屋に相談ください。必ずお力になれます。
まとめ
【この記事のポイント】
・ステアーズは、3DCADを用いた図面提案から製作・現場施工までを「自社一気通貫」で行い、約2割のコストダウンと大幅な工期短縮を実現。
・長さ2kmの手すり製作など、他社が断る難易度の高い案件も「絶対に断らない」技術力とチーム力を持つ。
・代表の「人を儲けさせる」「3回までは騙される」という利他の精神が、強固な顧客基盤と従業員の信頼を生んでいる。
・今後は富山を飛び出し全国展開を目指すと同時に、手に職をつけて「選択肢」を持てる若者を育成する環境づくりに注力する。
【こんな企業におすすめ】
・意匠デザインにこだわりたいが、金物の収まりや構造計算に不安がある設計事務所、デザイナー様
・分離発注による手間、コスト、納期遅延、責任逃れの下請け業者に悩んでいる工務店様
・ゼネコン様 、既製品(カタログ品)のサイズやデザインに縛られず、自由な空間作りを行いたい店舗開発担当者様

ここまで記事を読んでいただき、ありがとうございました。
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