採用は「設計」で劇的に変わる。株式会社インクリースジム 中世古教士が明かす社外CHROによる採用成功のリアル

「採用がうまくいかない」と悩む企業の多くは、媒体の選定や広告費のかけ方に原因があると考えがちです。しかし、株式会社インクリースジムの代表・中世古教士氏は「採用の悩みは、媒体の問題ではなく、設計する人がいないことにある」と語ります。
本記事では、求人広告営業として13年、事業会社の採用責任者として4年のキャリアを持つ中世古氏に独自のインタビューを実施。一般的な「採用コンサルタント」や「採用代行」とは一線を画す「社外採用責任者(社外CHRO)」という独自の立ち位置から、採用設計の重要性や、圧倒的な成果を生み出す秘訣、そして今後の採用業界の未来について深く掘り下げます。
採用に課題を感じている経営者・人事担当者にとって、明日から使える一次情報が満載です。

会社概要
- 会社名:株式会社インクリースジム
- 代表者:中世古 教士(ナカセコ タカシ)
- 資本金:3,000,000円
- 住所:東京都新宿区新宿1-36-2 新宿第七葉山ビル3F
- 事業内容:採用活動の整理と設計、採用の進め方の判断支援、採用チームへの伴走支援
創業ストーリー
なぜ事業会社の採用責任者から独立したのか
中世古氏は、求人広告の提案営業として約13年間、数多くの経営者と対話を重ねてきました。その後、顧客からのスカウトを受け、事業会社の採用責任者へと転身します。そこで彼が直面したのは、「外(コンサルや広告営業)からは見えない、社内のリアルな問題」でした。
「外部からは、実際の職場環境や面接部屋の整理整頓、面接の具体的な内容などは見えません。社内に入ってみると、意外と現場が動けていないことに気づいたんです」と中世古氏は語ります。
彼自身が社内で採用を立て直し、年間採用数を140%向上させた実績を作ると、外部の採用担当者から「どうやっているのか教えてほしい」と相談されるようになりました。この「現場のリアルな採用ノウハウを外に教えることが、世の中の企業の救いになる」という確信が、株式会社インクリースジム創業の原点です。
創業時の苦労と学び
独立当初、「世の中の企業は採用に困っているのだから、自分のノウハウは絶対的にニーズがある」と考えていた中世古氏でしたが、現実は甘くありませんでした。
「自分が提供できる価値を言語化して、相手に理解してもらうまでにめちゃくちゃ時間がかかりました」。最初のクライアントは、自身の過去の実績を知る知人からの依頼だったといいます。
また、現場の担当者とだけ改善を進め、上層部(経営層)を巻き込めなかった結果、自身の価値が伝わらずに契約を切られてしまったという苦い失敗経験も。この経験から、「会社全体、そして上席(経営陣)を巻き込まなければ根本的な採用改善はできない」という重要な教訓を得ました。
事業の特徴
コンサルでも代行でもない「社外採用責任者(社外CHRO)」
株式会社インクリースジムの最大の特徴は、ノウハウを教えるだけの「コンサルタント」や、作業を巻き取るだけの「代行業者」ではない点です。中世古氏は自身のポジションを「社外採用責任者(社外CHRO)」と定義しています。
「コンサルや代行は『外側』にいる存在です。僕がやりたいのは、外側から支援するのではなく、クライアントの中に入って一緒に作りに行くこと」。採用担当者や経営者の隣に入り、「何をすべきか」「何をやらないか」を一緒に整理し、迷いなく判断できる状態を作ることが同社の提供価値です。

現場上がりだからこそ言える「机上の空論のなさ」
同業他社と比較された際、インクリースジムが選ばれる理由は「机上の空論を言わないこと」にあります。「僕自身が現場で採用をやってきたからこそ、できること・できないことを考慮しながら改善策を作れる。情報提供だけでなく、一緒に伴走していく姿勢が評価されています」と語ります。
インタビューQ&A
Q. 広告費を約300万円削減しながら採用数が9倍になった成果事例がありますが、最初はどのような状態だったのでしょうか?
A. 最初は何もないゼロベースの状態から立ち上げなければならない企業でした。とりあえず広告を出しまくってお金を使い続けており、応募や面接のスコアが非常に悪い状態だったんです。
そこで最初に着手したのは「広告運用の見直し」と「ペルソナ設計」でした。ターゲットを明確にして広告のメッセージを変えることで、無理に応募数を増やさなくても採用数が増える仕組みを作りました。
Q. 面接設定率が36.8%から77.5%に改善した事例では、何を変えたのですか?
A. 一言で言えば「スピードと精度の向上」です。応募が入ってからの一次対応のスピードを徹底的に上げるプロセスを作りました。スピードが出せなかった現場のボトルネックを解消した結果、面接設定率が劇的に改善したんです。
Q. インクリースジムのサービスが「向いていない企業」はありますか?
A. はっきり言いますが、「うちはちゃんとできている」と思っている企業や、「今までのやり方を変えたくない」という企業はお断りしています。私の仕事は、これまでのやり方を否定し、根本から変えていく領域を含みます。そこを受け入れられないのであれば、私が入る意味はありません。
Q. 新サービス「VoiceCastStudio」を立ち上げた背景を教えてください。
A. 中小企業こそ、自社の魅力を伝えるために「動画制作」が最も効果的です。しかし、中小企業にとって動画導入のハードルは非常に高い。その障壁をぶっ壊すために、現場の社員のリアルな声をベースにした動画、ラジオ、記事などの採用コンテンツを手軽に制作できる仕組みを作っています。

Q. 採用コンサル選びで「失敗しやすいパターン」はありますか?
A. 「話を聞いてくれないコンサルタント」と「パッケージ化された商品しか売らない会社」は絶対にやめた方がいいです。現場で何が起きているのかをヒアリングせずに、コンサル側のやりたい手法だけを押し付けるのは無意味です。中小企業に決まったパッケージがそのまま当てはまることはほぼありません。
経営者の価値観
目指すのは「内製化」のための家庭教師
中世古氏が最終的に目指しているのは、企業がインクリースジムに依存し続ける状態ではありません。 「私の『社外CHRO』というサービスは、最終的には企業に内部の人事を採用させ、育て、採用プロセスとカルチャーを構築し、私が抜けても回る『内製化の基盤』を作ることです。いわば、内製化を目指した家庭教師ですね」と語ります。

経営者として最も大切にしていること
個人としての生き方について問うと、「とにかく人に会いたい、人と関わりたい」という熱い思いが返ってきました。「どんなメディアや本を読むよりも、経営者や決済者と直接話す方が刺激になるし、自分の成長も圧倒的に早いんです」と、現場でのリアルな対話を何より重んじる姿勢が伺えます。
今後のビジョン
AI時代における「採用設計」の価値
今後の採用業界について、AIツールの普及は避けられないと見つつも、だからこそ「採用設計」の重要性が増すと予測しています。 「AIを使った新しい手法が出てきても、結局は『自社の採用設計』をちゃんとしなければ機能しません。あと3〜5年で、手法ではなく『設計』に着目せざるを得ない時代が必ず来ます」。
「採用アベンジャーズ」で業界の課題を解決する
中世古氏が現在力を入れているのが、85社以上が参加するコミュニティ「採用アベンジャーズ」の展開です。 「採用領域と一口に言っても、新卒、中途、若手、外国人など専門領域が細分化されており、一社ですべて解決するのは不可能です。企業側も誰に相談していいかわからない。だからこそ、このコミュニティを通じて、企業の課題に最も適した専門家をフラットにアサインできる仕組みを作りたいんです」。自社の利益だけでなく、社会全体の採用課題を解決しようとする強い使命感を持っています。
読者へのメッセージ
「今、採用に困っている経営者や担当者の方は、まずはフラットに私に相談してみてください。私は特定の求人媒体やシステムを売りたいわけではありません。
だからこそ、面接のやり方なのか、対応スピードなのか、そもそも設計ができていないのか、フラットに課題を見極めることができます。必要であれば『採用アベンジャーズ』の中から最適なプロを紹介することも可能です。一人で抱え込まず、まずは話を聞かせてください」
本記事のポイントは以下の通りです。
- 採用の失敗は「手法」ではなく「設計・判断役の不在」にある
- コンサルや代行ではなく、内部に入り込む「社外CHRO」が効果的
- ターゲットを見直し、対応スピードを上げるだけで数値は劇的に改善する
- 最終目標は、企業が自走できる「採用の内製化」である
株式会社インクリースジムの中世古氏は、耳障りの良い言葉だけでなく、時には厳しい現実を突きつけながら企業の採用を根本から変革するプロフェッショナルです。「何から手をつけていいかわからない」「今のやり方に限界を感じている」という中小企業の経営者・採用担当者様に、強くおすすめしたいパートナーです。

ここまで記事を読んでいただき、ありがとうございました。
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