コーポレートサイトの作り方を徹底解説|成果を出す8つのステップと実践ポイント

企業の顔となるコーポレートサイト。「作り方がわからない」「何から始めればいいのか」と悩んでいる担当者の方も多いのではないでしょうか。実は、コーポレートサイトの制作は正しい手順を踏めば、自社でも十分に実現可能です。
本記事では、コーポレートサイトの作り方を8つのステップに分けて詳しく解説していきます。
掲載すべき情報やデザインのコツ、制作後の運用方法まで、実践的なノウハウをお伝えしますので、ぜひ最後までご覧ください。
コーポレートサイトとは?その役割を理解する
コーポレートサイトとは、企業が公式に運営するWebサイトのことを指します。企業の名刺代わりとなる存在であり、会社概要や事業内容、商品・サービス情報などを発信する重要なプラットフォームです。
では、なぜコーポレートサイトがこれほど重要視されるのでしょうか。その役割は大きく分けて3つあります。
まず第一に、企業の信頼性を示す窓口としての機能があります。総務省の調査によれば、2023年時点で企業のWebサイト保有率は90%を超えており、もはや公式サイトを持たない企業は信頼性に欠けると見なされる時代になっています。取引先や顧客が企業情報を調べる際、真っ先に検索するのがコーポレートサイトなのです。
第二に、採用活動における重要な情報源という役割を担っています。求職者の約80%が応募前に企業サイトをチェックするというデータもあり、企業文化や働く環境を伝える場として欠かせません。優秀な人材を獲得するためには、魅力的なコーポレートサイトが必要不可欠といえるでしょう。
第三に、マーケティングツールとしての側面があります。SEO対策を施したコンテンツを発信することで、潜在顧客との接点を増やし、ブランド認知度を高められます。問い合わせフォームを設置すれば、24時間365日、見込み客からの連絡を受け付けることも可能になります。
コーポレートサイトと他のWebサイトとの違い
コーポレートサイトは、ECサイトやサービスサイトとは明確に異なる特徴を持ちます。
ECサイトは商品の販売に特化しており、カート機能や決済システムが中心です。一方、サービスサイトは特定のサービスや商品の紹介に焦点を当てています。それに対してコーポレートサイトは、企業全体の情報を網羅的に提供するという点で異なります。
例えば、ソニーグループのような大企業では、コーポレートサイトとは別に各事業部門ごとのサービスサイトを展開しています。コーポレートサイトでは企業理念や財務情報、IR情報などを掲載し、個別のサービスサイトでは製品の詳細情報や購入方法を提供するという使い分けをしているのです。
この使い分けを理解せずに制作を始めてしまうと、目的が曖昧なサイトになりかねません。自社が何を伝えたいのか、誰に向けて情報を発信するのかを明確にすることが、成功への第一歩となります。
コーポレートサイトを作るメリット
コーポレートサイトを持つことで得られるメリットは、単なる情報発信にとどまりません。ここでは、実際にビジネスにもたらす具体的な効果について見ていきましょう。
ブランディング効果で企業価値を高める
コーポレートサイトは、企業のブランドイメージを形成する重要な接点です。デザインの統一感、コンテンツの質、情報の正確性など、サイト全体を通じて企業の姿勢や価値観が伝わります。
実際、優れたデザインのコーポレートサイトを持つ企業は、そうでない企業と比較して平均38%高い信頼性評価を得ているという調査結果も出ています。特にBtoB企業においては、サイトの第一印象が取引先選定の重要な判断材料になるケースが少なくありません。
新規顧客の獲得につながる
SEO対策を施したコンテンツを充実させることで、検索エンジンからの流入が期待できます。潜在顧客が抱える課題を解決する情報を提供すれば、自然な形で自社サービスへの関心を高められるのです。
例えば、Web制作会社がコーポレートサイトで「ホームページ制作の費用相場」といった記事を公開すれば、これから制作を検討している企業からの問い合わせが増える可能性があります。広告費をかけずに継続的に集客できる点が、オウンドメディアとしての大きな強みといえるでしょう。
優秀な人材の確保に貢献する
採用競争が激化する中、コーポレートサイトの採用ページは人材獲得の重要なツールとなっています。企業文化、働く環境、社員の声などを丁寧に伝えることで、求職者とのミスマッチを減らせます。
リクルート社の調査によれば、求職者の75%が「企業サイトの採用情報が充実していると応募意欲が高まる」と回答しています。単なる求人票の掲載ではなく、実際に働くイメージが湧くコンテンツを用意することが、優秀な人材を引きつける鍵となるのです。
コスト削減とビジネス効率化を実現
コーポレートサイトを活用すれば、営業資料の送付やパンフレットの配布といった従来のコストを大幅に削減できます。更新が必要な情報もWeb上で即座に反映できるため、印刷物の作り直しにかかる費用や時間も不要です。
さらに、よくある質問をFAQページにまとめておけば、問い合わせ対応の工数を減らせます。顧客が自己解決できる環境を整えることで、カスタマーサポート部門の負担軽減にもつながるでしょう。
コーポレートサイトの作り方|8つのステップ
それでは、具体的なコーポレートサイトの作り方を見ていきましょう。ここで紹介する8つのステップを順に進めることで、効果的なサイトを構築できます。
STEP 01:サイト制作の目的とゴールを設定する
コーポレートサイト制作で最も重要なのが、目的の明確化です。「とりあえず作る」という姿勢では、方向性のないサイトになってしまいます。
具体的には、以下のような問いに答えてみましょう。
なぜコーポレートサイトを作るのか?(ブランディング、採用強化、問い合わせ増加など)
誰に向けて情報を発信するのか?(既存顧客、見込み客、求職者、投資家など)
サイト公開後、どのような成果を期待するのか?(月間問い合わせ件数、応募者数、ページビュー数など)
例えば、「3ヶ月以内に月間問い合わせ件数を現在の2倍に増やす」といった具体的な数値目標を設定すると、その後の施策を考えやすくなります。目的が曖昧なまま進めると、制作途中で迷走してしまうリスクがあるため、ここでしっかりと方針を固めておくことが肝心です。
STEP 02:Webサイトのターゲットを明確にする
目的が決まったら、次はターゲットの詳細を詰めていきます。「誰にでも伝わるサイト」を目指すと、結果的に誰にも刺さらないサイトになってしまうからです。
ターゲット設定では、単に「30代の経営者」といった大まかな属性だけでなく、ペルソナを作り込むことをおすすめします。
年齢、性別、職業、役職
抱えている課題や悩み
情報収集の方法(検索エンジン、SNS、業界誌など)
意思決定のプロセス(一人で決める、上司の承認が必要など)
こうした詳細なペルソナを設定することで、どのようなコンテンツを用意すべきか、どんなデザインが響くかが見えてきます。BtoB企業であれば、決裁者だけでなく現場担当者もターゲットに含めるなど、複数のペルソナを設定するケースもあります。
STEP 03:必要な情報を網羅的に洗い出す
ターゲットが明確になったら、サイトに掲載する情報を洗い出しましょう。この段階では、「本当に必要か」を考えるよりも、「掲載できる情報」をできるだけ多く挙げることが重要です。
基本的な項目としては、以下が挙げられます。
会社概要(会社名、所在地、設立年月日、資本金、従業員数など)
代表挨拶
事業内容・サービス紹介
実績・事例
ニュース・プレスリリース
採用情報
お問い合わせフォーム
プライバシーポリシー
これらに加えて、自社の強みや独自性を伝えられる情報も考えてみましょう。例えば、社員インタビュー、オフィスツアー、技術ブログ、お客様の声などが考えられます。競合他社のサイトも参考にしながら、「自社ならではの価値」を表現できるコンテンツをリストアップしていきます。
STEP 04:情報を精査する
洗い出した情報を、ターゲットにとっての優先度順に整理していきます。すべての情報を詰め込むと、かえって何が重要なのかわからないサイトになってしまうため、取捨選択が必要です。
精査の基準としては、以下のポイントを意識しましょう。
ターゲットが求めている情報か
自社の目的達成に貢献するか
競合と差別化できる内容か
継続的に更新できる情報か
例えば、採用を強化したい企業であれば、社員紹介や働く環境に関するコンテンツの優先度を高めます。一方、新規顧客獲得が目的なら、サービスの強みや導入事例を充実させるべきでしょう。
また、公開後の更新頻度も考慮に入れる必要があります。ニュースページを設けたものの数年間更新されていないサイトは、むしろマイナスの印象を与えかねません。現実的に運用できる範囲で計画を立てることが大切です。
STEP 05:ドメインやサーバーなどを取得する
情報設計が固まったら、技術的な準備に入ります。コーポレートサイトを公開するには、ドメインとサーバーの取得が必須です。
ドメインの選び方
ドメインは企業のWebアドレスとなるため、わかりやすく覚えやすいものを選びましょう。基本的には、会社名をそのまま使うのが一般的です。
企業の信頼性を重視するなら「.co.jp」ドメインがおすすめです。これは日本国内の法人のみが取得できるドメインで、年間維持費は約4,000円程度かかりますが、信頼性の高さから多くの企業が選択しています。
コストを抑えたい場合は「.com」「.jp」も選択肢になります。年間1,500円程度から取得可能で、スタートアップや小規模事業者に適しています。
サーバーの選び方
サーバーは、Webサイトのデータを保管し公開するための場所です。選定時には、以下の要素を検討しましょう。
表示速度:ページの読み込み速度は、ユーザー体験だけでなくSEOにも影響します。SSD搭載で高速なサーバーを選ぶことが望ましいでしょう。
容量:画像や動画を多用する予定があれば、十分な容量が必要です。一般的なコーポレートサイトなら、100GB程度あれば問題ありません。
サポート体制:トラブル時に迅速に対応してもらえるか、24時間365日のサポートがあるかも重要な判断基準となります。
セキュリティ:SSL証明書の無料提供、自動バックアップ機能など、セキュリティ面での機能も確認しておきましょう。
代表的なレンタルサーバーとしては、エックスサーバー、さくらインターネット、ロリポップなどがあります。初期費用とランニングコストを比較し、自社の予算に合ったものを選択してください。
STEP 06:ワイヤーフレームを作成する
ワイヤーフレームとは、Webサイトの設計図のようなものです。デザインや色使いは考えず、どこに何の要素を配置するかを決める作業になります。
この段階でページの構成を明確にしておくことで、後のデザイン作業がスムーズに進みます。また、関係者間で完成イメージを共有しやすくなるため、手戻りを防げるというメリットもあります。
ワイヤーフレームを作る手順
主要ページをリストアップ:トップページ、会社概要、サービス紹介、お問い合わせなど、必要なページを洗い出します。
各ページの情報を配置:ヘッダー、メインビジュアル、本文、サイドバー、フッターなどの位置を決めていきます。
導線を設計:ユーザーがどのようにページを遷移するか、目的のアクションまでの流れを考えます。
ツールとしては、Adobe XDやFigma、Sketch といった専門ソフトのほか、手書きやPowerPointでも十分です。重要なのは、デザインの細部にこだわることではなく、情報の配置と導線を整理することです。
ワイヤーフレーム作成時のポイント
ファーストビュー(ページを開いた瞬間に見える範囲)で何を伝えるかを明確にする
重要な情報ほど上部や目立つ位置に配置する
CTAボタン(問い合わせ、資料請求など)の位置と文言を工夫する
モバイル表示も想定して設計する
例えば、問い合わせ獲得を目的とするなら、各ページの最後に問い合わせフォームへの導線を設けるといった工夫が考えられます。ユーザーの行動を想像しながら、自然な流れを作り上げることが成功の鍵です。
STEP 07:Webサイト全体のデザインを作成する
ワイヤーフレームが完成したら、いよいよ視覚的なデザインに取りかかります。この段階で、企業のブランドイメージを具体的な形にしていきます。
デザインの方向性を決める
まず、自社のブランドカラーやイメージを言語化してみましょう。「信頼感」「先進性」「親しみやすさ」など、どのような印象を与えたいかによって、デザインの方向性は大きく変わります。
例えば、金融機関や法律事務所であれば、紺色や灰色を基調とした落ち着いたデザインが適しています。一方、クリエイティブ系の企業なら、鮮やかな色使いや大胆なレイアウトで個性を打ち出すこともできるでしょう。
配色の決め方
色は無意識のうちに人の感情に影響を与えます。コーポレートカラーがすでにある場合は、それをベースに配色を考えます。ない場合は、以下のポイントを参考にしてください。
メインカラー:企業イメージを最も表す色(1色)
サブカラー:メインカラーを補完する色(1〜2色)
アクセントカラー:CTAボタンなど、強調したい部分に使う色(1色)
色の組み合わせに自信がない場合は、Adobe ColorやCoolorsといったカラーパレット生成ツールを活用するのもおすすめです。
フォントの選定
Webサイトで使用するフォントも、印象を左右する重要な要素です。日本語サイトでは、以下のような選択肢があります。
ゴシック体:読みやすく、モダンな印象を与える。IT企業やスタートアップに向いています。
明朝体:上品で落ち着いた印象。伝統的な企業や高級感を出したい場合に適しています。
丸ゴシック体:柔らかく親しみやすい印象。福祉関連や子ども向けサービスで使われることが多いです。
読みやすさを優先するなら、本文はゴシック体、見出しは明朝体といった使い分けも効果的です。ただし、フォントを3種類以上使うとまとまりがなくなるため、基本的には2種類程度に抑えることをおすすめします。
写真・画像の選び方
ビジュアル要素は、テキスト以上に強い印象を与えます。可能であれば、オリジナルの写真を用意するのが理想的です。実際のオフィスや社員の写真は、企業の雰囲気をリアルに伝えられます。
予算の都合でストックフォトを使う場合でも、統一感を意識して選びましょう。例えば、すべてイラスト調の画像で統一する、写真のトーンを揃えるといった工夫が必要です。バラバラな素材を使うと、サイト全体がちぐはぐな印象になってしまいます。
STEP 08:改善と公開を繰り返す
サイトが完成したら、いきなり本番公開するのではなく、テスト環境で動作確認を行いましょう。チェックすべきポイントは以下の通りです。
すべてのリンクが正しく機能するか
フォームの送信テストを実施したか
各種ブラウザ(Chrome、Safari、Firefox、Edgeなど)で表示崩れがないか
スマートフォンやタブレットで適切に表示されるか
ページの読み込み速度は十分か(PageSpeed Insightsなどで測定)
誤字脱字や情報の誤りがないか
これらの確認が完了し、問題がなければ、いよいよ公開です。ただし、公開はゴールではなくスタート地点に過ぎません。アクセス解析ツール(Google Analyticsなど)を設置し、ユーザーの行動を分析しながら継続的に改善していく姿勢が重要です。
例えば、問い合わせページへの到達率が低ければ導線を見直す、離脱率が高いページがあればコンテンツを改善するといった対策を講じます。月に一度は数値を確認し、PDCAサイクルを回していくことで、サイトの効果を最大化できるでしょう。
コーポレートサイトの作り方のコツ
基本的な手順を理解したところで、さらに効果的なサイトにするためのコツを紹介します。これらのポイントを押さえることで、競合との差別化を図れます。
目的に合ったデザインでコーポレートサイトを作る
「おしゃれなサイトを作りたい」という要望はよく聞かれますが、デザイン性だけを追求すると本来の目的から外れてしまうことがあります。
例えば、BtoB企業が採用強化を目的にサイトを刷新する場合、派手なアニメーションよりも、社員の働く様子がわかるコンテンツを充実させるべきです。一方、クリエイティブ職の採用を狙うなら、ビジュアル面で個性を出すことが有効かもしれません。
つまり、デザインは目的やターゲットに応じて最適解が変わるのです。「他社がやっているから」「トレンドだから」という理由だけで取り入れるのではなく、自社の目的達成に寄与するかどうかで判断しましょう。
競合他社と差別化できるようにする
コーポレートサイトを見比べると、業界内で似たようなデザインや構成になっているケースが少なくありません。しかし、それでは埋もれてしまい、印象に残りにくいのが実情です。
差別化のポイントとしては、以下のような切り口が考えられます。
独自のコンテンツを用意する:例えば、製造業であれば工場見学の動画、IT企業なら技術ブログなど、業界に関連しつつも独自性のある情報を発信します。
企業文化を前面に出す:理念やビジョンを単に文章で並べるだけでなく、社員のストーリーや日常の様子を伝えることで、共感を生み出せます。
ビジュアルで個性を表現する:テンプレートをそのまま使うのではなく、自社らしさが伝わるオリジナルのデザインを採用しましょう。
ある地方の建設会社は、社長自らが現場の様子を発信するブログコーナーを設けたところ、親近感が増して問い合わせが増加したという事例もあります。大企業にはできない、中小企業ならではの「顔が見える」コミュニケーションも、立派な差別化要素となるのです。
会社のカラーにあったWebサイトを作る
「会社のカラー」とは、企業の個性や価値観のことです。歴史ある老舗企業とスタートアップでは、適したサイトのトーン&マナーが異なります。
例えば、100年以上の歴史を持つ企業であれば、伝統と信頼を感じさせるデザインが望ましいでしょう。落ち着いた配色、丁寧な日本語表現、企業の歴史を伝えるコンテンツなどが効果的です。
一方、設立間もないテック系スタートアップなら、革新性やスピード感を表現するため、シンプルでモダンなデザイン、端的でインパクトのあるメッセージが適しています。
自社のカラーがわからない場合は、社内でアンケートを取ってみるのも一つの方法です。「当社を色で表すと何色か」「どんな言葉で表現できるか」といった質問を通じて、企業の本質を言語化できます。
レスポンシブデザインを取り入れる
現在、Webサイトへのアクセスの約60%がスマートフォンからという調査結果もあります。パソコンだけを想定したサイトでは、多くの機会損失を招きかねません。
レスポンシブデザインとは、デバイスの画面サイズに応じて表示を最適化する手法です。スマートフォン、タブレット、パソコンのどれでアクセスしても、快適に閲覧できるようになります。
特に、以下のような業種ではモバイル対応が必須といえるでしょう。
飲食店や美容室など、外出先で検索されやすい業種
若年層をターゲットにしている企業
BtoC向けのサービスを提供している企業
Googleもモバイルフレンドリーなサイトを検索結果で優遇する傾向にあるため、SEOの観点からも対応は不可欠です。制作段階から、モバイルファーストの視点を持つことが重要となります。
コーポレートサイトに含めるべき情報
効果的なコーポレートサイトには、必須の情報とあると親切な情報があります。ここでは、それぞれについて詳しく見ていきましょう。
必ず入れるべき内容
会社概要
企業の基本情報を記載するページです。最低限、以下の項目は含めましょう。
会社名(正式名称と略称)
所在地(地図へのリンクもあると親切)
設立年月日
代表者名
資本金
従業員数
事業内容
連絡先(電話番号、メールアドレス)
信頼性を高めるため、情報は正確かつ最新のものに保ちましょう。住所変更や代表者交代があった際は、速やかに更新することが大切です。
事業内容・サービス紹介
何をしている会社なのかを明確に伝えるページです。専門用語を避け、誰が読んでもわかりやすい言葉で説明することを心がけましょう。
サービスが複数ある場合は、それぞれに専用ページを設けるのも効果的です。詳細な説明、料金体系、導入事例などを掲載することで、見込み客の理解を深められます。
プライバシーポリシー(個人情報保護方針)
個人情報の取り扱いについて明記したページです。法的に義務づけられているわけではありませんが、問い合わせフォームなどで個人情報を取得する場合は必須といえます。
ひな形をそのまま使うのではなく、自社の実態に合わせて内容をカスタマイズしましょう。専門的な文章が苦手な場合は、弁護士や行政書士に相談するのも一つの方法です。
お問い合わせフォーム
見込み客や求職者からの連絡を受け付ける窓口です。入力項目は必要最小限にとどめ、ユーザーの負担を減らしましょう。
名前
メールアドレス
問い合わせ内容
上記の3項目程度で十分な場合が多いです。項目が多すぎると、途中で離脱されるリスクが高まります。また、送信完了後の自動返信メールを設定しておくと、ユーザーに安心感を与えられます。
入れると親切な内容
代表挨拶・企業理念
企業のビジョンや価値観を伝えるページです。単なる美辞麗句の羅列ではなく、創業の経緯や目指す未来を具体的に語ることで、共感を生み出せます。
例えば、「地域に貢献したい」という理念があるなら、具体的にどのような活動をしているのかまで記載すると説得力が増します。
実績・導入事例
過去の成功事例を紹介することで、サービスの価値を証明できます。BtoB企業では特に重要なコンテンツです。
課題:クライアントがどのような問題を抱えていたか
提案:どのような解決策を提示したか
結果:どのような成果が得られたか
この3つの要素を含めて記載すると、見込み客が自社の課題に置き換えて考えやすくなります。もちろん、クライアントの許可を得た上で公開することが前提です。
採用情報
求職者向けの情報をまとめたページです。募集要項だけでなく、以下のような情報も充実させると効果的です。
社員インタビュー
一日の仕事の流れ
研修制度や福利厚生
オフィス環境の写真
働くイメージが具体的に湧くコンテンツを用意することで、応募の質を高められます。
よくある質問(FAQ)
顧客や求職者からよく寄せられる質問をまとめたページです。問い合わせ対応の工数削減につながるだけでなく、ユーザーの不安を事前に解消できます。
質問項目は、実際に受けた問い合わせをベースに作成すると、的外れな内容になりません。5〜10個程度からスタートし、必要に応じて追加していくとよいでしょう。
ニュース・お知らせ
新商品の発表、メディア掲載情報、イベント出展予定など、企業の最新情報を発信するページです。定期的に更新することで、サイトが活発に運営されている印象を与えられます。
ただし、更新が止まってしまうとマイナスの印象になるため、無理のない頻度で運用できるか検討した上で設置しましょう。
IR情報(上場企業の場合)
株主や投資家向けの情報を掲載するページです。決算情報、財務諸表、株主総会の資料などを公開します。
上場企業には法的な開示義務があるため、必須のページとなります。非上場企業でも、透明性をアピールしたい場合は簡易的な財務情報を公開するケースもあります。
コーポレートサイトの制作方法を選ぶ
コーポレートサイトを作る手段は大きく分けて2つあります。それぞれのメリット・デメリットを理解し、自社に合った方法を選びましょう。
制作会社やフリーランスへ依頼する
プロに依頼する最大のメリットは、品質の高いサイトを効率的に作れることです。デザインやコーディングの専門知識がなくても、要望を伝えるだけで形にしてもらえます。
メリット
プロのノウハウで効果的なサイトが作れる
自社のリソースを取られない
SEOやアクセシビリティなど、専門的な対策も任せられる
公開後の保守・運用もサポートしてもらえる
デメリット
費用がかかる(30万円〜300万円以上)
制作会社の選定に時間がかかる
小さな修正でも依頼する必要がある場合がある
依頼する際は、複数の制作会社から見積もりを取り、実績やコミュニケーションの取りやすさも含めて判断しましょう。安さだけで選ぶと、期待した成果が得られないリスクがあります。
自社で制作する
予算を抑えたい、自社でコントロールしたいという場合は、自作も選択肢です。特に、WordPressなどのCMSを活用すれば、専門知識がなくてもある程度のサイトは作れます。
メリット
コストを大幅に削減できる(ドメイン・サーバー代のみ)
自社のタイミングで自由に更新できる
Web制作のノウハウが社内に蓄積される
デメリット
学習時間が必要
デザインやコーディングの品質が劣る可能性
セキュリティ対策やトラブル対応も自己責任
社員の本業に支障が出る恐れがある
自作を選ぶ場合、少なくとも基本的なHTMLとCSSの知識、WordPressの操作スキルは習得しておきたいところです。オンライン学習サービスや書籍を活用すれば、数週間〜数ヶ月である程度のスキルは身につけられます。
WordPressを活用したコーポレートサイトの作り方
自社で制作する場合、WordPressは最も人気のある選択肢の一つです。全世界のWebサイトの約43%がWordPressで構築されているというデータもあり、情報が豊富で困ったときに解決策を見つけやすいのが特徴です。
WordPressを選ぶメリット
コストパフォーマンスに優れている
WordPress本体は無料で使用でき、必要なのはドメイン代とサーバー代のみです。月額1,000円程度から本格的なサイトを運営できるため、初期投資を抑えられます。
豊富なテーマとプラグイン
無料・有料を含めて数万種類のテーマ(デザインテンプレート)が存在し、自社のイメージに合ったものを選べます。プラグイン(拡張機能)も充実しており、お問い合わせフォームやSEO対策など、必要な機能を簡単に追加可能です。
直感的な操作性
管理画面がわかりやすく、ブログ感覚でページを追加・編集できます。HTMLやCSSの知識がなくても、基本的な更新作業は問題なく行えるでしょう。
WordPressでのサイト構築手順
WordPressを使ったサイト制作の基本的な流れは以下の通りです。
レンタルサーバーの契約とWordPressのインストール:多くのレンタルサーバーでは、WordPressの自動インストール機能があります。
テーマの選定とインストール:コーポレートサイト向けのテーマを選びます。無料ならLightning、有料ならTCDシリーズなどが人気です。
必要なプラグインの導入:SEO対策プラグイン(Yoast SEO)、問い合わせフォーム(Contact Form 7)などを追加します。
固定ページの作成:会社概要、サービス紹介などの基本ページを作成します。
デザインのカスタマイズ:ロゴの設置、配色の調整、メニューの設定などを行います。
おすすめのWordPressテーマ
無料テーマ
Lightning:国産テーマで日本語対応が完璧。シンプルで使いやすく、初心者にもおすすめです。
Business Press:コーポレートサイト向けに設計されており、そのまま使っても見栄えの良いサイトが作れます。
Cocoon:本来はブログ向けですが、カスタマイズ次第でコーポレートサイトとしても活用できます。
有料テーマ
TCD NANO(34,800円):洗練されたデザインで、大企業のような風格あるサイトが作れます。
SWELL(17,600円):ブロックエディタに完全対応し、直感的な操作で美しいページが作成できます。
Emanon Business(12,800円):BtoB企業向けに特化しており、集客に必要な機能が揃っています。
有料テーマは初期投資が必要ですが、デザイン性やサポート体制が充実しているため、本格的なサイトを目指すなら検討する価値があります。
コーポレートサイト制作にかかる費用相場
予算を検討する際、相場を知っておくことは重要です。制作方法や規模によって費用は大きく変動します。
制作会社に依頼する場合
小規模サイト(30万円〜80万円)
ページ数:5〜10ページ程度
内容:テンプレートベースで基本的な情報のみ掲載
向いている企業:小規模事業者、スタートアップ
中規模サイト(80万円〜200万円)
ページ数:10〜20ページ程度
内容:オリジナルデザイン、CMS導入、基本的なSEO対策
向いている企業:中小企業、ある程度の実績がある企業
大規模サイト(200万円〜500万円以上)
ページ数:20ページ以上
内容:フルオーダーメイド、高度な機能実装、多言語対応など
向いている企業:大企業、上場企業、複雑な要件がある企業
これらはあくまで目安であり、要件によって変動します。特殊な機能が必要な場合や、撮影・ライティングも依頼する場合は、さらに費用が上乗せされます。
自社で制作する場合
初期費用はドメイン代とサーバー代のみで、年間2万円程度に抑えられます。ただし、以下のような隠れたコストも考慮しましょう。
学習時間(数週間〜数ヶ月)
制作に費やす時間(本業からのリソース配分)
有料テーマやプラグインの購入費(任意)
トラブル発生時の対応時間
金銭的なコストは低いものの、時間というコストがかかる点を忘れてはいけません。社員の時給を考えれば、結果的に外注した方が安く済むケースもあります。
コーポレートサイト公開後の運用方法
サイトは公開して終わりではなく、継続的な運用が成果を左右します。ここでは、公開後にすべきことを解説します。
定期的な更新を欠かさない
更新されないサイトは、ユーザーに「この会社は営業しているのか」という不安を与えかねません。少なくとも月に1回は何らかの更新を行いましょう。
更新しやすいコンテンツとしては、以下が挙げられます。
ニュース・お知らせ
ブログ記事
事例紹介
採用情報
特にブログは、SEO対策としても効果的です。自社の専門知識を活かした記事を定期的に発信することで、検索エンジンからの流入を増やせます。
アクセス解析で効果を測定する
Google Analyticsなどのツールを使い、以下の指標を定期的にチェックしましょう。
ページビュー数(どのページがよく見られているか)
滞在時間(ユーザーがしっかり読んでいるか)
直帰率(すぐに離脱されていないか)
コンバージョン率(問い合わせや資料請求につながっているか)
数値を見て、改善すべきポイントを見つけ出します。例えば、トップページの滞在時間が短ければ、ファーストビューを見直す必要があるかもしれません。
セキュリティ対策を怠らない
Webサイトは常にサイバー攻撃のリスクにさらされています。特にWordPressは人気が高い分、攻撃の標的になりやすいのが実情です。
最低限、以下の対策は実施しましょう。
WordPressやプラグインを常に最新版に更新する
SSL証明書を導入し、https化する
強固なパスワードを設定し、定期的に変更する
バックアップを定期的に取る
セキュリティプラグインを導入する
「うちの会社は小さいから狙われない」という考えは危険です。自動化された攻撃は、規模に関係なくすべてのサイトを対象にしているからです。
ユーザーからのフィードバックを活かす
実際にサイトを訪れたユーザーの声は、貴重な改善のヒントになります。問い合わせフォームに「サイトの使いやすさ」についての質問項目を追加するのも一つの方法です。
また、社内の営業担当者に「顧客からサイトについて何か言われたか」をヒアリングするのも効果的です。外部の視点を取り入れることで、気づかなかった課題が見えてくることもあります。
まとめ
コーポレートサイトの作り方について、8つのステップを中心に詳しく解説してきました。要点をおさらいしましょう。
目的とターゲットを明確にする:何のために作るのか、誰に向けて情報を発信するのかを最初に定義します。
必要な情報を整理する:掲載すべき情報を洗い出し、優先順位をつけて精査します。
技術的な準備をする:ドメインとサーバーを取得し、制作環境を整えます。
設計とデザインを行う:ワイヤーフレームで構成を決め、ブランドイメージに合ったデザインを作ります。
テストと公開:動作確認を徹底した上で公開し、その後も継続的に改善します。
コーポレートサイトは、企業の顔として、採用やマーケティングなど多方面で重要な役割を果たします。外注するにせよ自作するにせよ、目的を見失わず、ユーザー視点を大切にすることが成功への近道です。
この記事で紹介したポイントを参考に、自社の魅力が最大限伝わるコーポレートサイトを作り上げてください。サイトは公開後も育てていくものです。定期的な更新と改善を重ねることで、ビジネスの成長を支える強力な資産となるでしょう。